地球への帰還と行動的な何か
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私の前に現れた男は一言で言えば「わからない」だった。
私の魔術を消し、魔力も使わず拘束。そして異空間の形成。
稀代の魔法使いと言われた私が手も足も出ないなんてね。
「気分はどうかな。裏切りの魔女さん?」
「最悪よ。でも、どういうことかしら?私を人質にお金でも取るつもり?」
「まさか。言ったはずだぜ、お前が欲しいと」
確かに言っていた。だけど・・・・・・・
「そう。なら裏切りの魔女ってのはどういうこと?」
それには心当たりはない。王女であるならば誰かから恨まれるのは当然だけど。
「それについてはこれを見てもらった方が早い」
そう言ってその男は掌から光る球を出してきた。
「っ!?」
「そう慌てるな。ちょっとした魔術、いや。君の時代なら魔法か」
「へぇ。攻撃性がないのはわかったわ。でも魔法を“ちょっとした”なんてよく言えるわね」
「少し見ただけでそれだけの観察力は流石稀代の魔術師と言ったところか。これはある人間の記憶の投影だよ」
そう言って男はそれを私の頭に押し当てた。
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『そんな!どういうことですか!?』
『お前と婚姻したのは私の目的を果たすために過ぎん。つまり、お前の役目はとうに終わったのだよ』
『どうして!!』
『僕は力が欲しかったんだ。君はその足掛かりだよ、メディア』
『裏切ったな!!』
『まさか仲間だとでも思っていたのか。バカな女だ』
『私は・・・・・』
『殺してやる』
『絶対に!』
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ん・・・・・・・・・・・・・・・・
「目が覚めたか」
「私は・・・・・・・・・」
私は、目の前の男に拘束されて・・・・・・■■■■の記憶を・・・・・・・・・・・・・っ!
「イヤ。イヤ・・・・・・・・・・イヤァァァァァァ!!!!!!」
裏切られた。
うらぎられた・・・・・・・・・・
ウラギラレタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁああぁあ!!!!!」
殺してやる!
殺してやる。殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコ
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