無名の有名人 bR
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!!?」
「お兄とまた一緒に暮らしたいから!!また家族皆で笑いながら生きて行きたいから!!」
「ふざけんじゃねぇ!!てめぇの勝手な理由で俺は存在してはいけないとさえ思ったんだぞ!!」
劾は蘭が自分の思いをぶつける中、自分も今まで抱き続けたドス黒い感情を吐き出す。長年蓄え続けられた毒を放出するかのごとく
「でも、でもぉ!!」
「五月蠅いっつってんだろうがぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
劾の怒りが遂に頂点に到達し、そのまま咆哮を上げた。その咆哮は能力に共鳴しているのか、周りの空間を大きく振動させている。蘭はその咆哮で堪らず手を離してしまい大きく飛ばされてしまう。
「お、お兄?」
「お前がどう思ってようが、俺はぜってぇ戻らねぇ。俺はこの幻想郷の料理人、月方 劾だ」
「お兄!!」
その時、下から凄まじい勢いで大剣が上昇してきた。劾はそれをいとも簡単に受け止めて、構えを取る
「俺は月方 劾だ。お前の兄じゃねぇ、俺は劾だぁぁああ!!!」
劾は思いっきり大剣を振りかぶってそのまま蘭に振り下ろした。蘭は楯で防ごうと両腕をクロスさせて衝撃に備えるが、衝撃は来なかった。だがクロスさせた腕は上に弾かれた。何故か?
劾が剣を振り下ろさずに、下から蹴り上げていたからだ。そして防御を崩された蘭は驚愕したまま、剣を構え直す劾を見つめた。その時、劾の口が小さく動いた。
「でも俺はお前を殺せねぇ。たった一人の妹だからな」
そして劾は剣を振り下ろしたが、蘭を切る事はせずに刀身で殴りつけた
「かはぁ・・・!?」
蘭は空気を吐き出して、そのまま意識を手放した。意識を失った蘭を劾は抱きとめて地面に下ろした
そして多元閉鎖空間は解除され、3人は通常空間に戻った
「なぁ慧音。俺は甘いのかな・・・?」
「そんな事は無いぞ、良い選択だと思うぞ」
劾はそのまま、蘭を見つめた。そして気を引き締めた
「こんのぉぉおおおお!!!」
別の多次元空間では箒、鈴が咲夜、雛、ルーミアが戦いを繰り広げていた。鈴は肩の非固定浮遊部位から、衝撃砲を3人に向かって放ち続ける。咲夜は愛用のナイフを用いて衝撃砲を受け流し。雛はクルクルと踊る様に避け、ルーミアは右手に持っている十字架を変形させた漆黒の大剣で空間を切っている。
「はぁぁぁああああああ!!!」
箒はルーミアに狙いを絞ったのか、空裂を強く握りしめて突撃する。大剣よりも小回りが効く自分が有利だと判断したのだ。ルーミアは箒の意図を察したのか真正面から受けて立った。そしてお互いの剣がぶつかり合おうしようとした時に、箒は空裂を収納する。ルーミアの攻撃は空振りに終わり、箒は素早くルーミアの後ろを取って、再び空裂を展開して切りかかる
「これで!」
「
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