第80話 文化祭(桐谷)
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はかなりの満員でやはり人気があることが分かる。
それにしてもキャラ違うな………
「今日は私の友達も一緒に歌ってくれまーす!!その人は………ウェンディ・イーグレイ!!」
そう言うとステージ脇からウェンディがやって来た。
その肩にはギターをかけている。
………アイツギターなんて弾けたっけ?
「みんなこんにちはー!!」
「「「「「「「「「「こんにちはー!!」」」」」」」」」」
「ありがとー!!ウェンディ・イーグレイです!!一生懸命頑張るからよろしくねー!!」
いつもじゃ絶対に見ない爽やかな笑顔で観客に答えるウェンディ。
っス口調も使わないみたいだ。
「それじゃあ行くよウェンディ!」
「ええ、頑張りましょカナタ!」
どうでもいいが、キャラが違いすぎて気持ち悪くなってきた………
「行きます、トロピカルキッス!!」
カナタが言うとバックの音楽が演奏し始め、ウェンディも………ってエアギターかよ!?
そう言えばアイツ楽器を弾けるなんて聞いたこと無いもんな………
しかしエアギターがとてもうまいと思う。
ぶっちゃけ判断基準が分からないが、それでもうまいと思えた。
しかもウェンディの歌も結構うまい。
菊地の声と合わさって綺麗な歌声を響かせてる。
「これなら問題無いか………」
もっと聞いていたいが、仕事もあるため、俺は静かに体育館を出た………
後夜祭、文化祭も終わり、夜に学生逹で盛り上がる祭りが始まった。
校庭では大きなキャンプファイヤーを中心に楽しく踊っている。
当然女装も男装も終わり、それぞれの制服でだ。
俺はそんな光景を校庭にある芝生に座りながら見ていた。
「桐谷!」
そんな俺にフェリアが声をかけてきた。
さっきまで踊っていたのか、少し汗をかいている。
「どうしたのだ?桐谷は踊らないのか?」
「踊れないんでな」
「桐谷が?」
「ああ」
そんなに驚く事じゃないと思うんだけどな………
「それに見ているだけで良い。それだけでも充分楽しいよ」
「そうなのか?」
そう言って俺の隣に座ってくるフェリア。
………少しは気にして欲しいものだ。
「私には分からんな。………なあ桐谷」
「何だ?」
「お前はノーヴェの事をどう思ってる?」
「ノーヴェの事?」
「ああ、それでどうだ?」
「どうだってな………まあ家では一番手伝いや言うことを聞いてくれるし、俺との趣味もあったりして楽しいけどな」
「そうか………」
それを聞くと何だか複雑な顔をするフェリア。
「では、私はどうだ………?」
「フェリア?」
こういう事を本人に直接聞くもんじゃ
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