第80話 文化祭(桐谷)
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もらってるけど、中々上達しなかった。
そんな状態で見栄を張って厨房に立つ事になってちゃって、最初は焦ったけどいざ当日桐谷に食べてもらった時、初めて褒められた。
褒めること何て滅多に無い桐谷に褒めてもらえた時の喜びは今までで味わった事の無いものだった。
もっと褒められたい、役に立ちたい。
気がついたら私は桐谷の事を気にするようになっていた………
「でもこの気持ちはどうなんだろうな………」
これが恋なのかはハッキリ言って分からない。
私には経験が無いし、そういう話も苦手だ。
ただフェリア姉と一緒に楽しくいる姿を見ると、胸が苦しくなる。
だからこそ………
「フェリア姉に聞いてみないとな………」
私はそんな事を思いながら眠りについた………
さて、文化祭2日目。
昨日と同じく、隣のA組には誰もいない。何故か空き教室でHRをしているらしい。
教室の中に入れない理由があるのか、ただ単に使わないだけか………
まあ別に良いんだけど………
「それじゃあ今日も頑張りましょう」
ちなみに俺達のクラスはアクセサリー作り。
自由に選んで自分で作るという、ハッキリ言って人が要らない店。
なので殆ど自由時間なのである。
「さて、どうするかな………」
婦警の姿で階段に座る俺。
昨日以上に視線が痛い………他の学校の生徒も多いのか、同い年位の男子がこっちを見てニヤニヤ笑ってたな………
しかし、昨日以上に男子に追いかけられていた女子が。
ドレスが邪魔そうだったが、懸命に逃げていた。
やっぱりどこかで見たような顔だったような………
「桐谷!」
そんな事を話してると加奈が俺に話かけてきた。
「どうした?」
「神崎見なかった?今日もどうせ男子の大半に追いかけられてると思って………」
「神崎?見てないな………」
「そう………」
「しかしお前が神崎をね………零治の事は良いのか?」
「………兄さんには星達がいるから………それに神崎は昨日から男子に追いかけられてるのよ、余りにも女装が似合い過ぎて………」
「そうなのか………」
ご愁傷さまだな。
「だから助けるついでにたかろうかなって」
全く加奈は………
まあお節介な所は零治に似てるが、たかる辺りはしっかりしてるな。
だけど………
「零治の事は良いのか?」
「いいって何よ?」
「あれじゃあその内お前の入る所が無くなるぞ?」
最近家族会議したことにより、更に絆が強くなった有栖家。零治は気がついて無いが、どう見ても星逹が零治に気があるのは明らかだ。
零治も、その気持ちには気がついて無いが、それ
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