第80話 文化祭(桐谷)
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教室もノーヴェはやっていくうちに少しずつ覚えていったが、未だに焦がしたり、調味料を間違えたりと一人で任せるのにはまだまだ道が険しい。
そんな中ホットケーキをそれなりにちゃんと焼けたことは良かったがな。
褒めたのももしかしたら初めてかも。
他のダメっ子も少しは見習って欲しいものだ………
「必殺、グレートタイフーン!!」
「ええっ!?何それ!?」
「加奈!?何で私を盾に?」
「いいじゃないデバイスなんだし、それに装甲には自信があるでしょ?」
「私の使ってるキャラはむしろ薄いですぅ〜!!」
コイツらは………
「はあ………」
「お替りはいかがですか?」
「ああ、ありがとうエタナド」
そう言ってコーヒーを注いでくれる。
「では私は洗濯物を畳んできますので何かあれば………」
「ああ、頼む」
そう言ってエタナドは洗濯物を畳みに行った。
「桐谷………」
「何だ?」
「桐谷ってさ………す、好きな女子のタイプとかって………あるか?」
「好きな女子のタイプか………?」
そんな質問をノーヴェにされるとはな………
一体今日はどうしたんだ?
「いや、男子ってどういう女子が好きなのかなって思って………」
ノーヴェはそう言う話題を嫌っていたと思ってたけど。
実際にウェンディがクラスの女の子の恋バナをしていた時に、一人だけゲームしてたりと話には入ってなかった。
だからノーヴェはそういう話は苦手だと思っていたのだが………
「なあ、どう……なのか?」
真剣な表情で俺に聞いてくるノーヴェ。
………真剣に聞いてくる以上俺も真剣に答えなきゃな。
「そうだなぁ………取り敢えず外見はともかく、一緒にいて違和感が無いと言うか楽しいと言うか………取り敢えず居心地が良い娘がいいな」
「胸が大きい娘とかじゃ無いのか?」
「まあ嫌いでは無いが、そんなに重要視する気はないな。俺は結構堅物だと自分でも分かってるし、融通も利かない。そんな俺を理解してくれれば良い」
「ふ〜ん、なるほど………だけどさ、桐谷って大人だよな………」
「ん?何でだ?」
「だって、クラスの男子とかって、優しい娘とか、面白くて元気な娘って感じに言う男子が多いからさ」
「………あんまりそんな実感は無いがな。まあこんなものだ、為になったか?」
「へ?何で?」
「何でって、好きな男子が出来たからそんな事聞いたんだろ?」
「んな!?」
おお、当たりみたいだな。
顔を真っ赤にして金魚みたいに、口をパクパクしてる。
「えーっ!?ノーヴェ、好きな男がいるんスか!?」
「どんな子?どんな子?」
話を聞いていたのかウェンディとレミエ
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