暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン11 知略!水でなくなる鉄砲水!
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うしてだろう、僕がいつもの【ポロロッカ】を使うことなんて誰でも予想できるだろうに……それとも、まだ何か考えがあるんだろうか。だとしたら、一体どんな?

 ハイドロゲドン
効果モンスター
星4/水属性/恐竜族/攻1600/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分のデッキから「ハイドロゲドン」1体を特殊召喚する事ができる。

「……………いや」
『ん、どした?』
「どうせ考えたってわかんないんだ!だったら迷うだけ馬鹿らしい、何が来ようと全力で行くまでさ!」
『はは、違いねえや。よし、俺は何も言わんようにするから全力でやって来い!』
「なら行くぞ!ハイドロゲドンでグリズリーマザーを攻撃、ハイドロ・ブレス!」

 ハイドロゲドンが口から吐き出した泥水が、グリズリーマザーを吹き飛ばす。

 ハイドロゲドン 攻1600→グリズリーマザー 守1000(破壊)

「グリズリーマザー、効果発動!僕は、二体目のグリズ………」

 そこまで言いかけて、はっとハイドロゲドンの特殊効果を思い出した。危ない危ない、ここで二体目を出してたら後続のハイドロゲドンにやられるところだった。なら攻撃表示だからダメージは痛いけど、これも必要経費!

「………いや、氷弾使いレイスを特殊召喚!」

 どこからともなくひらりと飛んでフィールドに立つ、相変わらず人間にしか見えないけど海竜族な僕のデッキにとって頼れる壁役のうち一人。今回も頼りにしてるよ、毎度毎度悪いけど。

 氷弾使いレイス
チューナー(効果モンスター)
星2/水属性/海竜族/攻 800/守 800
このカードはレベル4以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。

「ふ、やはりレイスを出してきたか。清明、もし俺がこの展開を予想していたとしたらどうする?」
「え………?そんな、僕がレイスを出すことを読んでたって?」
『いや、別におかしな話じゃねえぞ。俺らのデッキの中では、この状況ではレイスを出すのが最善手…………逆に言えば、出すモンスターはほぼ100パーセントでレイスになる。読むことだってできない話じゃない』

 な、なるほど。でも、この展開が読めていたとしても、レベル4のハイドロゲドンじゃあ突破はできないはず。少なくともこのターンは耐え切れる!

「まずハイドロゲドンの効果で、デッキから二体目のハイドロゲドンを特殊召喚する。そしてこのハイドロゲドンで、氷弾使いレイスを攻撃!ハイドロ・ブレス!」
「残念、氷弾使いレイスはレベル4以上のモンスターとの戦闘では破壊されないよ」
「そんなことはわかっているさ、速攻魔法スター・チェンジャーを発動!二つ目の効果により、このハイドロゲドンのレベルを3にする!」
「そんな………!」


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