暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン11 知略!水でなくなる鉄砲水!
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!」
「え、なんで僕らがイエローまで行くんスか?」
「なんだ翔、お前聞いてなかったのか?」

 意外そうに聞く翔と、それに説明する十代。まあ理由といっても、昨日三沢の部屋に塗ったペンキが乾いただろうからってんで荷物を中に入れなおすのを手伝うだけなんだけど。ついでにまたご飯奢ってもらえればなおよし。

『というか、十代はちゃんと聞いてたんだな。授業態度はアレなのに』
「いや、アレって………確かにほぼ毎時間寝てるけどさ」
『毎回起こそうとするお前も、こう、何というかお人よしだよなぁ』
「だって、ほっとくわけにもいかないでしょーが」

 いくらなんでも隣の席で寝てばっかいられたらこっちも困るし。ねえ?

「………ってわけだ。わかったならさっさと行こうぜ、翔!清明!ユーノ!」

 あ、終わったらしい。なら、返事はただ一つ。

「りょーかい!」
「アニキ、ちょっと待ってよ〜」
『うし、行くか』





「お、来てくれたか。なら悪いけど、このタンスのそっち側を持ってくれないか?」
「よし三沢、任せろ!」

 そう言うが早いがわっせわっせと一人で荷物を部屋の中に運び入れる十代。さすがの三沢もこの働きっぷりは予想外だったのか、驚き半分呆れ半分といった感じでその様子を見ている。だから、なんで十代がこんなに熱くなってるんだろう。

『とかなんとか言いながらちゃぶ台を一人で持って平気な顔して動き回る清明であった』
「るっさい」





「さてと、三沢。準備はいい?」
「ああ、いつでもいいぞ。それじゃあ………」

「「デュエル!!」」
「先攻は………お、また僕か。なら僕は、グリズリーマザーを守備表示で召喚!」

 全身真っ青な毛に包まれた熊が、片膝をついて腕を組み、防御の構えをとる。

 グリズリーマザー
効果モンスター
星4/水属性/獣戦士族/攻1400/守1000
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから攻撃力1500以下の水属性モンスター1体を
表側攻撃表示で特殊召喚できる。

「ほう、リクルーターか」
『守備表示でマザーか………ま、慎重にやるのは悪いことじゃないしな』
「カードを一枚セットして、ターンエンド」
「ならば俺のターン、ドロー!………そういえば、まだ俺が何属性のデッキを使うかは教えてなかったな」
「え?ああ、そうだね」
「ならば今、このカードで教えよう。来い、ハイドロゲドン!」
「んなっ!?ハ、ハイドロゲドン!?」
『あ、やっぱフラグだった』

 フラグ?何のことだろう。でも、ハイドロゲドンがいるってことはあのデッキは水のデッキ………ということは、エースモンスターはやっぱり昨日も見たウォーター・ドラゴンのはずだ。でもど
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