第1章 ニルヴァーナ編
ニルヴァーナ、復活
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「マスターから?」
「ニルヴァーナを作った一族がいたんだ、その名はニルビット族。」
「ニルビット族?」
「聞いた事ないわ。」
「だが、ニルヴァーナは危険な魔法だったんだ。
ニルビット族は自分達で作った魔法を自らの手で封印した。
悪用される事を怖れて、その一族は何十年も何百年も封印をも守り続けた。
そのニルビット族の末裔で形成されたギルドが化猫の宿(ケット・シェルター)だ。」
「そんな話聞いてないわ。」
「無理もない、俺も今日その事を話そうとしたが、
お前らが先に行っちまったから話せなかったんだよ。」
「ごめんさない・・・。」
「いいよ、今更。」
「でも、何で私達だけで?」
「それは・・・ニルビット族の末裔はマスターだけだからだ。
マスターはもうかなりの年だ。身体に何かあってはいけないだろ?」
「じゃあ他のみんなは?」
「・・・さあね。でも、マスターだから何かあるはずさ。」
「そうだね。」
「取りあえず、ジェラールを探そうよ。」
「(言えない・・・今は言えないが・・・お前達が知ったら・・・。)」
俺は心の中でそういう罪悪感を感じる。
少し時間が経ち・・・
「建物とかで、中々見つからないな・・・。」
「!ジェラールの匂い!!」
「本当か!!」
「あっち!!」
「よし!!」
俺はウェンディが指をさした方へ向って行った。
そこには・・・
「エルザも一緒ね。」
毒で倒れていたエルザさんがいた。
「ウェンディ、無事だったか・・・君は?」
「ウェンディとシャルルと同じギルドのメンバーのコージです。」
「同じく、ミントです!」
「そうか。」
エルザさんはそう言い返す。
そして、エルザさんの横にある人がいた。
「ジェラール・・・!」
顔つきが出会った頃の面影があり、髪の色も昔と同じ・・・ただ・・・。
「(確かに・・・少し匂いが違う・・・。)」
「・・・君達は?」
「「!?」」
俺達を憶えていないのか・・・!?
「俺は・・・」
「ジェラールは記憶が混乱している・・・。
私の事も君達の事も憶えていないらしい。」
「俺の知り合い・・・だったのか?」
「「え?」」
「(記憶が・・・!?だから知らなかったのか・・・。)」
「もしかしてあんた、ニルヴァーナの止め方まで忘れたんじゃないでしょうね!!」
「・・・もはや自律破壊魔法陣も効かない。
これ以上打つ手がないんだ、すまない。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ