暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
狼の本性〜
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まったく包みには手を触れずに・・・っ!

「!!」

わたしとキリトが口につけた瓶を放り投げるのは同時だった。・・・だが・・・

「・・・っ」

『咲さんっ!?』

一歩・・・遅かった。わたし達は全員その場に倒れる。右上のHPバーは・・・

『麻痺・・・!?そんな・・・』

「クッ・・・クックックッ・・・」

不意に、クラディールの甲高い笑い声が聞こえた。

「クハッ!ヒャッ!ヒャハハハ!!!」

堪えきれなというふうに天を仰いで大笑いする。

「ど・・・どういうことだ・・・この水を用意したのは・・・クラディール・・・お前・・・」


「ゴドフリー!!速く解毒結晶を使え!!」

キリトの声でゴドフリーは腰のパックを漁り出すが・・・

「ヒャーーーッ!!」



クラディールは奇声を上げながらゴドフリーの左手をブーツで蹴飛ばした。その手から結晶が溢れ、他にもパック内の結晶を自分のポーチに入れる。

「クラディール・・・な、なんのつもりだ・・・?これも何かの訓練なのか・・・?」

「バァーーーカ!!」

クラディールはゴドフリーの口を思いきり蹴飛ばす。

「ぐはっ!!」

ゴドフリーにダメージが通ったとこでクラディールのカーソルはオレンジになるが・・・この状況じゃなんの意味もない。この場所を通りかかる人なんて・・・いないから。その時、何かを言っていたクラディールは両手剣を逆手に持ち・・・

「ま、まてクラディール!く・・・訓練じゃないのか・・・?」

「うるせえ。いいからもう死ねや」

・・・その剣を振り下ろした。HPバーが大きく減少し、ゴドフリーは悲鳴をあげ始める。だがクラディールは動きを止めず・・・ゆっくりと剣を沈めていく。

「ぐああああああ!!」

「ヒャハアアアア!!」

そして・・・ゴドフリーのHPは・・・消滅した。クラディールは大剣を引き抜き・・・ゆっくりとわたしに近寄ってくる。

「リパ、ル・・・麻痺解除まで・・・何分・・・」

『ま・・・まだ全然あるッス・・・』

クラディールがわたしの髪を掴み、無理矢理立たせられる。

「安心しな・・・てめえは殺さねえからよぉ」

・・・今なら、少し指を動かせばハラスメント行為で・・・そう思った時。

「おぉっとぉ!」

「あうっ!」

壁に叩き付けられる。

「あんまり動かれちゃ困るからよ・・・」

クラディールはその大剣を・・・わたしのお腹に刺した。

「あ!?あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

不快な感覚。それは壁に刺さり、更にクラディールは短剣を取り出し、わたしの手を持つ。

「ヒャッハーーーー!!」

今度は短剣を・・・まるで画ビョウか何かのよ
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