第2章 真の貴族
第15話 ハルケギニアの魔法の意味
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ない世界で、人々が危険から身を守る術を持てるようにと思って伝えた可能性が高いと思うのですが。
科学技術では、そのブリミルさんが死亡して、彼が作った機械が時間を経て失われた時に、元の原始的なレベルに逆戻りする可能性が高いですから。科学技術を維持するには、人間全体の知識のレベルを上げる必要が有ります。それに、そのレベルを維持する為のインフラも必要ですか。
とてもではないですけど、一代の天才。それも一人の手で、急速に発展させられる物ではないと思いますから。
故に、間口の低い、扱える人間が多く現れる可能性の有る魔法を人々に伝えた。
しかし、現状は、その魔法の性によって、魔法を持つ者と持たざる者の絶対の身分差を作り上げた。
もしかすると、そのブリミルさんは、草葉の陰で……。
☆★☆★☆
それで。
何故か夕食に関しては、今晩もタバサの部屋で取るよう成っているのですが……。
もっとも、その理由が、式神達が毎夜の如く開く宴会に付き合わせられる為にアルヴィーズの食堂で食事を取った場合、二度、夕食を取る事となり、そのままではメタボまっしぐらと成ってしまうから、なので、式神達に対する俺の支配力の甘さが、如実に現れているのですが……。
更に、この国の状況や魔法の説明。それに、俺的には重要な宗教絡みの話などを行っていたから、今晩も夕食を食いっぱぐれたのが原因なのですが。
それで、何故か、今晩に関してもお箸で食べる事が前提のコンビニ弁当が用意されています。
ただ、これに関しては、タバサが早くお箸を使えるように成ってくれたら良いだけですから、大して問題が有る訳でもないのですが。
それにしても、ハルファスのヤツも、少々オイタが過ぎるような気もしますね。
もっとも、本人は、タバサと俺が打ち解けやすいように、そう言う事を敢えて為しているはずですから、悪意が有る訳ではない。……とは思うのですが。
えっと、そう言えば、……俺がお箸を使えるように成るには、どれぐらいの時間が掛かったかな。
俺は、矯正された右利きで、幼い頃は左手でお箸を持っていたから、実は、結構、時間が掛かった記憶が有るのですよ。何せ、かなりの回数、親に怒られながら右手でお箸を使う練習をした覚えが有りますからね。
タバサが瞳で追っていた鳥の竜田揚げをお箸で挟んで彼女の口元に運んでやりながら、今と成っては懐かしい事を思い出す俺。
もっとも、現在は完全に右利きで、左手ではお箸を持つ事も、まして字を書く事も出来はしないのですけどね。
次にご飯を口元に運んでやりながら、タバサの視線を追う。
……と言うか、何故に、こんな事ばかりが上手く成って行くのでしょうか。確かに、彼女の視線の先を追えば、次
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