第2章 真の貴族
第15話 ハルケギニアの魔法の意味
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に何が食べたいかは簡単に判るのですが、それは同時に、漢としてかなり間違っている生き方のような気がするのですが。
まして、俺は気を読みますから、より細かくタバサの雰囲気を読む事も可能です。
……などと言う少し硬派な事を考えながらも、次にタバサが視線を送っていたキャベツの千切りを口に運んでやる俺。
う〜む。矢張り、かなり問題が有りますね。このままでは、飼いならされた龍じゃないですか。
野生を失ったら、俺は、俺で無くなって仕舞うような気が……。
瞬間、貴族の子女が住まう寮に相応しい、野卑な喧騒とは無縁の、落ち着いた夜を迎えつつ有ったタバサの部屋の窓を叩く物音がする。
……って言うか、ここは確か5階ですよ?
もっとも、この娘に限って、夜這いを掛けて来る男子生徒などいないと思うから問題は無いと思いますが。……って、何を訳の判らない事を考えているのですかね、俺は。
でも、そうすると、これは何の物音なのでしょうか?
そんなクダラナイ事を考えながら、俺よりも先に立ち上がろうとしたタバサを制してから、窓の外を確認する俺。
昨夜と同じように少しずれた蒼と紅の月が支配する夜。
しかし、その窓の向こう側には、昨夜とは違うひとつの登場人物が、この部屋の中を、まるで伺うかのような雰囲気で覗き込んでいた。
そう。知恵の女神の使い魔として有名な存在が。
「えっとな、タバサ。妙なデバガメ趣味のフクロウさんが覗き込んでいるんやけど、その飼い主に心当たりは有るかいな?」
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