第79話 文化祭(初日)
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目にピースを当て、一生懸命可愛い子ぶってみた………
「はぁ、はぁ………」
着替え終わってから女装した男子が迫ってくる………
そんな味わいたくもないモテ期に痛い目に遭ってる俺は学校中を走り回っていた。
どこにいても、ナンパをしてくる女装男。
本当に勘弁して欲しい………
「キャ!?」
不意に誰かにぶつかり、倒れそうな所を何とかキャッチした。
「何すんのよ!!………ってアンタもしかして神崎?」
「ああ、加奈か」
加奈の衣装はタキシードか………
余り違和感を感じないほど似合っている。
「な、なに見てるのよ………」
「似合ってるな」
「何?男装が似合ってるとでも言いたいの?」
ドスのある声で俺に言ってくる。
しまった、男装が似合ってるなんて言われれば誰だって怒るよな………
「………まあ私自身似合ってるって思ってたし、余り気にしないんだけどね」
さっきの様子がケロッと変わりいつも通りの口調になる加奈。
しかし前の時もそうだが、俺ってもしかしてからかわれてるのか?
「だけど女性に男装似合ってるなんて滅多に言うことじゃないわよ。言葉には気を付けなさい」
「………ああ、肝に命じておくよ」
「分かればよろしい………しかしあんた女装似合ってるわね………」
直ぐ前に言葉に気を付けろと注意してなかったか?
女子もそうだったら男子だってそう思うと思うのだが………
「ああ、お陰でナンパされてそれに逃げてる所だ………」
「あー、ドンマイ………」
物影から覗いてる男子生徒達を見て、加奈が呟く。
「加奈がいるからこっちに来ないが………」
「………それどういう意味?」
加奈はSBS団の中で美人と評価を得ているが、それと同時に大変危険と評価されている。
俺も昔は回し蹴りされたりとこの身で体験済みなのでよく分かる。
「美人だがそれと同時に危険だって事さ」
「まあ綺麗なバラには刺があるからねえ〜」
物は言いようだな。
「この際だから一緒に回る?さっきの話の通りなら私と一緒の方が助かるんじゃない?」
「いいのか?」
「前助けてもらったお礼よ。あっ、だけど何かおごってね」
お礼じゃないし………
まあ、加奈らしいか。
「分かった、よろしく頼むよ」
「よし!それじゃあ行きましょ!!」
俺は加奈と共に文化祭を回る事になった………
色々引っ張り回されたが、とても楽しかった。
「はあ………」
俺は階段に座り、ため息をつく。
ニートな俺のデバイス、レミエルが隠れて作っていた衣装、婦警の衣装を着ている。
何故婦警なのかと言うと、ウェ
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