第79話 文化祭(初日)
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う。
だが、それは俺の価値観であって、アリサは違うかもしれない。
アリサが今日の出来事であんな行動に出たのなら余りにも軽はずみな行動だと思う。
そもそもキスと言うのは、心から大事だと思った人に贈るのもであって、助けられたからってするものじゃ………って何を考えてんだ俺。
そもそも、右頬にキスされた位で考え過ぎだし、アリサはれっきとしたお嬢様。社交挨拶でキスをすることなんて結構あるんだろう。
だから今日のキスもそんな感じだろう。うん、そうに違いない!!
前世も含め、キスなんて小さいときに加奈にされたくらいで他の人にされたことが無かったから動揺したけど、考えてみればそういうことだよな!!
吹っ切れた俺は枕に顔を埋める。
何馬鹿な事考えてたんだか………ってあれ?何か俺以外の匂いがするような………
そう思ってもっとよく嗅いでいると………
「………何してるのかしら?」
いかにも怒ってますよオーラを出しているキリエがドアを開けて見ていた。
「えっと………何か自分の匂いじゃなかったからつい………」
「それでクンクンと………匂いはどうだったかしら?」
「中々匂いで………ごちになりました!!」
まあ後の事を語るまでも無いだろうが、あの後優理とレヴィ以外の全員からたらい回しに説教された。
全く冗談が通じない家の女性陣である。
ちなみに優理は、
「………昨日、私もベットにいましたから私の匂いも………うふふ………」
この呟きをたまたま聞いたユーリは他の人に教えるべきか悩んだが、優理のプレッシャーを感じ、言うのを止めたのだった………
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