第79話 文化祭(初日)
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サって零治が好きなの?」
直接じゃなくてもキスしたんだ。
だったらアリサは零治の事が好きだよね。
だったら友達として応援してあげなきゃ……………なのに、
「どうしてこんなにも胸が苦しいんだろう………」
私にはこの胸の苦しみの正体が分からなかった。
「………それで明日の見回りの順番は………って零治君、聞いてる?」
「あっ、はい………」
「じゃああなたの順番は?」
「………午前10時から1時間と午後1時から1時間」
「まあ聞いてたみたいね。だけどどうしたの?何だか意識が別の所にある感じだったけど……」
「いや、別に………」
会長が真剣に心配してくれるなんて珍しい………
まあぶっちゃけ半分以上聞いてなかったけど、自分の時間帯だけはちゃんと忘れずに聞いてたから何とかなった。
現在、生徒会室で明日の打ち合わせ中………なのだが、さっきのアリサの出来事で頭が一杯。
全然集中出来ない………
そんな俺を心配したのか隣に座ってるはやてが声をかけてきた。
「なあ零治君、何かあったん?」
「いや、何も………」
「嘘や。だっていつも以上におかしいもん。絶対何かあったに決まっとる!!」
そんなに力説しなくても………
元々おかしいと思われてたのか俺って?
「はやてだけにはおかしいとは言われたくない」
「いやいや、私と比べちゃアカンよ。私のレベルは激辛やからな!」
「なんでぶよぶよのゲーム難易度!?」
ぶよぶよは言わずともがな、あっちにある某落ちゲーに似ているゲームである。
「それに比べて零治君はまだまだ甘口やな………」
「はやてとのレベルが大きすぎる!!俺は一体どうしたら………」
「笑えばいいやない?」
「何故にそこで………」
「桐谷君、そこの2人を止めて」
「………了解です」
結局桐谷に止められたが、何かスッキリした。
「………どうや?」
「ありがとうはやて」
これがはやてなりの気の使い方なんだろうな………
明日何かおごってやろう。
さて、はやてのおかげで幾分楽にはなったものの、問題解決には全くなっておらず、俺は家に帰って直ぐ、自分の部屋に入った。
アギトが俺の名前を呼んだ気がしたが、悪いが後にしてもらおう。
取り敢えず、俺はベットにダイブして、アリサとの出来事をもう一度良く考えてみた。
アリサは俺にキスをしたが、それは本当にお礼だったのだろうか………?
ハッキリ言って俺はアリサに好かれるような事をした覚えは無い。お化け屋敷の事だって、男としてあの行動は当然だし、誰が一緒でも同じ行動に出ていたと思
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