第79話 文化祭(初日)
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「そうだな、食べながら説明するよ」
後20分ちょっと、お好み焼きを食べながら俺達は時間になるまで話していた………
さて、放送で文化祭終了の合図があり、朝代わりに使った空き教室に集まっていた。
しかしそこにもアリサの姿が無い。
う〜ん、朝の事そんなに気にしてるのか?
「なあすずか、アリサって何してるんだ?」
「アリサちゃん?暫く一人にしてって言われてから会ってないから分からないけど………」
「何処にいるか分かるか?」
「多分まだ屋上にいると思う」
「そうか………」
「気になる?」
「まあ俺のせいで恥ずかしい思いさせたしな………ちょっと謝ってくるわ」
そう言って俺は教室を出ていった………
「ファイト、アリサちゃん………」
アリサ………
「はぁ………」
屋上の柵に寄りかかって今日の朝の事を振り返る。
お化け屋敷の中に入ってからというもの、アイツに迷惑ばかりかけたのに………
リバーブローだなんて………
流石にあれはいけなかったと思う。
それにしても今日のアイツはかっこ良かった。
どんな時でも私を引っ張ってくれたし、足手まといになった私をおんぶしてまで逃げよう
としてくれた。
「かっこよかったな………」
アイツの顔を思い浮かべるとどうしても顔が赤くなるのが分かる。
こんなんじゃみんなの前に顔出せないよ………
「どうしよう………」
私は携帯の画像のアイツを見ながらずっとそうしていた………
「文化祭も終りか………」
結局文化祭の放送が流れるまで私はその場を動かなかった。
放送が聞こえてきてやっと私も我に返る。
「いい加減戻らないとみんなに心配かけちゃうな………」
そう呟いて携帯に保存してある画像を見る。
当然零治が写ってる画像。
よし!大丈夫だ、問題ない!!
そう思って入口へ向かうと………
「アリサ!!」
アイツが屋上にやって来たのだった………
「アリサ!!」
屋上に来てみるとアリサはこっちに向かっていた。
どうやら俺が来なくても帰る気だったみたいだな。
「な、な、な、何でアンタがここに!?」
意外だったのかかなり慌てるアリサ。
近づくと顔を俯いて俺を見ようとしない。
「一言言いたくて来んだ」
「ひ、一言って!?」
声が裏返ってるんだけど………
まあ取り敢えずいい。先に俺の言いたい事を言わせてもらうことにしよう。
「アリサ………すまなかった!!」
思いっきり頭を下げて謝る。
顔を上げるとアリサは
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