第79話 文化祭(初日)
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文化祭当日、有栖家全員で登校してくると、皆教室の前でたむろっていた。何故中に入らないんだ?
「よ〜す」
「あっ!みんなおはよう」
「おはようなのは」
「「「「おはよう」」」」
俺達は一番近くにいたなのはに挨拶をした。
その声で俺達に気がついたのか、アリサが慌ててこっちに来る。
「やっと来た!!ねえライ、教室のドアが開かないんだけど………」
なるほど、だからみんな廊下にいるのか。
「あっ!!そういえば総大将が扉に封印をかけておいたから儂が来るまで大人しくしとけってメール来てた〜」
のんきにそう言ったライの頭を叩いた俺は悪くないだろう。
暫くすると慌てた様子でぬらさんがやって来た。
「いやぁ、すまんすまん、勝手に入られたら一生出てこれなくなったから、入れない様にしたんだった!!」
大笑いしながらとんでもない事を口走ってるぬらさん。
もう休憩所にした方がいいんじゃないのか?
「教室の中へ入ると別空間に繋がっておってな、この数珠の腕輪を着けないと迷ってしまうから、絶対に入ってはならんぞ」
「何でそんなことに!?」
「ライに折角だからおもいっきり怖くしてと言われたからな。儂久々に年を忘れて頑張ってしもうたわ!!」
またも豪快に笑うぬらさん。
それを聞いてみんなライを睨む。
「あ、あれ………?」
「ライ、帰ったらオハナシです………」
「えっ………?」
ライに死刑宣告が出されました。
「さて、それじゃあちょっとばかし、誰かに試してもらうかの………男はライの家主でいいだろう。娘は………そこの栗色の髪の娘で」
「い、い、い、い、い、嫌です、絶対に嫌です!!!」
「大丈夫だって、ほらほら」
そう言って星に数珠を渡そうとする。
「絶対にいやー!!!」
呼ばれた瞬間、星は全速力で何処かへ行ってしまった。
「星!?………レイ、星を探しに行ってくる!!」
「私も手伝おう」
「悪い、頼むぞ夜美、フェリア」
そう言った後、2人は星を追いかけに行った。
「仕方ないの………だったらアリサ嬢、君が行け」
「えっ、私!?無理です!!」
首をおおきく振り、拒否するアリサ。
「駄目だ。お主はこのクラスの代表なんだ、それぐらい当たり前だろ」
ぬらさんの言うことは最もだ。
アリサもそれを聞いて覚悟を決めたようだ。
「わ、分かりました。それなら私が行きます!!」
覚悟を決め、緊張しながら行くと言うアリサ。
「流石代表だ。それじゃあこれを」
そんなアリサと俺に数珠の腕輪を渡してくる。
「これが道を案内してくれる、これの通りに進むように」
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