スーパーロボット大戦OGs
0079話
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作のようなものではなくカスタム化されているのだろう。いや、カスタム化されてるからスレードミルゲルなのか。
と、その時ふとアラドとゼオラの事を思い出す。
あの2人は子供の時にメイガス・ケーナズを教育用コンピュータとして接してきただけにその辺からの連想だろう。
「今回助けに行った部隊にアラドとゼオラという2人がいたらしいが、知ってるか?」
唐突に出された名前に疑問を感じながらも首を振るレモン。ヴィンデルも同じく知らないようで尋ねてくる。
「誰だ?」
「何でもスクールとかいう優秀なパイロットを育成する為の特殊教育機関の出身らしいんだが、それが解散した後にこのアースクレイドルで研究が進められていたらしい」
「ふむ、それで?」
「アーチボルドの部隊の指揮官に聞いた話だと、アギラとかいう研究者が引き取っているらしいんだが……そのパイロットの様子を聞いた時に妙な感じがしてな」
「妙?」
「ああ。不自然に情緒不安定と言うか、言ってる事が支離滅裂と言うか」
アギラ、という名前を出した途端レモンの眉が不愉快げに寄せられる。
「アギラ、ねぇ。確かにあの性格なら薬物投与や暗示による精神操作なんかも平気でするかもしれないわね」
やはり同じ科学者だけあって面識があったのだろう。だが、レモンの様子から察するにあまり好意を感じてはいないようだ。
と言うか、あの婆さんの事を知ってるなら普通はそうなるか。
「科学者としてはそれなりに優秀と言えるのかもしれないけど、倫理観が完全に破綻しているタイプね。科学者なんて多かれ少なかれ倫理観より自分の知的好奇心が優先されるものだけど、彼女はそれが際立っているわ」
「……危険だな」
ボソッとヴィンデルが呟く。
「その知的好奇心が自分達の研究にだけ向いていれば問題は無いが、私達はその好奇心を刺激するような技術を持ちすぎている」
次元転移装置であるアギュイエウス、永久機関の時流エンジン、スクールのブーステッド・チルドレンと似て非なる者、Wナンバーズ。特脳研出身者という事は、レモンが開発したT-LINKシステムも危ないかもしれない。
確かにこうして考えてみるとアギラを刺激しそうな技術のオンパレードだ。
そして何より、俺の能力の事が知られたらまず間違いなく実験体として狙われる事になるだろう。
「不幸な事故に遭ってもらうか?」
「ふむ、それも手段としては考えられるが……レモン、そのアギラとかいう科学者、優秀は優秀なんだな?」
「ええ、そうね。ただ、彼女の研究テーマが『人間の感情が戦闘に及ぼす影響』というものなのよ。その為に色々と非人道的としか言えないような行為をしているらしいわ。……利用するつもり?」
「ああ。人格はともかく能力があるのならこちらで注意を
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