救出戦
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り裂き、
「りゃああああああ!!」
もう片方に握るエリュシデータで吹き飛ばす。
シュッとゲツガはキリトの剣撃が届かない場所にいるモンスターに短槍を番えて射る。
久々に二刀を装備する狂戦士となったキリトと弓を装備したゲツガは次々と敵を殲滅していく。
アスナやユキはやれやれと言った様な感じの顔をして、ユリエールは口を丸くして見ている。ユイは「パパ、お兄ちゃん、ガンバレー」声援を送っている。ダンジョン内というのにまったく緊張感がない。
ダンジョンに入って、数十分はたったがダンジョンは予想以上に広く、モンスターの数も多いが、ゲームバランスを崩壊しかねない勢いで二刀を振るうキリト。ゲームシステムを無視して作った弓に短槍番え、射るゲツガ。そのせいで、女性剣士たちは疲労はまるでない。
「なんだか、すみません、任せっぱなしで」
申し訳なさそうに首をすくめるユリエール。
「いいんだよ。俺らは好きでやってるんだから」
「俺をお前のような戦闘狂と一緒にするな」
群を蹴散らし戻ってきたキリトが、落ちていた短槍をゲツガに投げ渡して言った。
「誰が戦闘狂だ。俺はそこまでバトル好きじゃねえぞ」
「そうだよ。戦闘馬鹿なだけだよ」
「ユキ、それフォローになってない」
その他愛もない会話のあとも攻略していき、シンカーの現在位置にどんどん近づいていく。
「シンカーの位置は、数日動いていません。多分安全エリアにいるんだと思います。そこまで到達できれば、あとは結晶で離脱できますから……。すみません、もう少しだけお願いします」
ユリエールはそう言って頭を下げる。
「いや、俺らは好きでやってるんだし、なぁ」
「そうそう、アイテムも出るし」
「へぇ」
アスナはそう聞き返す。
「なにかいいものでも出たの?」
「おう」
そうキリトは答えて素早くウィンドウを操作して赤黒いグロテスクな肉を出現させる。ユキとアスナはそれを見て顔を引きつらせる。
「な……ナニソレ?」
「カエルの肉!ゲテモノほどうまいって言うからな、後で料理してくれよ」
「絶・対・嫌!!」
アスナは自分のウィンドウを開く。結婚するとストレージ共通化するためキリトとアスナのストレージは同じになっている。素早く操作して、さっき出した肉をゴミ箱マークに放り込む。
「あっ!あああぁぁぁ……」
キリトが情けない声を上げた。ゲツガはキリトに近づき肩を叩く。
「ドンマイ」
そう言ったあと、キリトにだけ聞こえるくらいの小さな声で言う。
「俺もあるから、これが終わったあと来い。作ってやるよ」
そう言
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