第78話 文化祭前日
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けど、やっぱり無理かなぁ………ええっ!?良いの!!ありがとう、総大将!!」
何やらOKっぽいな。
「零治、ライは誰に連絡してるの?」
ライを見たアリサが俺に聞いてきた。
「幽霊」
「はぁ!?幽霊って携帯持ってるの!?」
俺が知るわけが無い。
「違うよ、妖怪だよ。幽霊だと昼間には行動出来ないからね」
「妖怪………そんなの本当にいるわけ………」
良介がそう言いきる前に風が教室に入ってくる。
「妖怪がいないと勝手に決めつけるとは………今の人間のガキは夢がないのぉ………」
全員が声のする方を向くと、さっきまでは気配すら無かった筈の掃除用具入れに黒い長い髪のイケメンががもたれかかっていた。
しかし、着物を着てる所を見て、時代を感じる。
「あっ、総大将!!」
「ライ、久しぶりだな」
「みんな紹介するね、この人はぬらりひょん、妖怪逹の総大将だよ」
「皆、よろしく頼むぞ」
ライが紹介するが、俺含め教室は静まり返り誰も口を開こうとはしない。
「なんだ?今のガキは返事も出来ないのか?全く、最近のガキは………」
キセルを加え、何だかがっかりするよな顔をしてるが、問題はそこじゃない。
「ぬらりひょんってあの百鬼夜行の!?」
「おお、知っている者もいるみたいだな」
「彼がレイだよ」
「おおそうか。ライにはいつも楽しませてもらっとるよ」
「あ、いえ、こちらこそライがいつもお世話に………」
つい頭を下げる俺。
そんな俺の態度が好印象だったのか、俺の肩に腕を回してきた。
「流石、家主だけあるわ。気に入った!!ライの願いもあるし、儂が一つ手を貸そうではないか!!」
「おおっー!!流石総大将、太っ腹!!」
「がはは、そうと決まったら早速組の奴らにも言わなくてはな。ちょっと連絡してくる、少し待っとれ。あっ、それと責任者は誰だ?」
「あっ、はい、私です………」
「娘、名前は?」
「アリサ・バニングスです………」
「そうかそうか。アリサ嬢、どこにどんな妖怪を置くか考えておいてくれ」
そう言い残してぬらりひょんは窓から飛び降りていった。
「嘘だろ!?」
良介含む、何人かの生徒が窓を覗き込む。
だか、既にぬらりひょんの姿は消えていた………
「………零治、どうしてくれるの?」
「いや、流石に俺のせいじゃ無いだろ………」
「大丈夫、みんな面白い人ばかりで楽しいよ!」
「まあさっきみたいな妖怪ならまだ大丈夫だが………」
そう言うが、流石の夜美も動揺している様である。
「そうだね、かっこよかったしね〜」
「でしょう!渚惚れちゃった?」
「でも、私はやっぱり良ちゃんが
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