暁 〜小説投稿サイト〜
バカとテストと召喚獣〜規格外の観察処分者〜
プロローグ
[2/3]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
「…クソっ、先生はどこにいるんだ…!」

「焦るな明久、合わなかったら保健室行くだけだ」

「そうだけど…」

するとふと前から見覚えのある教師が歩いてきた。背は180cmはゆうに超えているであろう高身長、鍛え抜かれた強靭な肉体、これらが当てはまる教師は日本中探しても居ないだろう。

「鉄人!? 助かっ…痛てぇ!」

「大声を出すな、テスト中だ馬鹿者。そして西村先生と呼べ。で、性欲を持て余して姫路を誘拐か?」

「んな訳ないでしょうが。姫路がぶっ倒れたんで保健室に運んできたんですよ」

…と言うか俺らの事をどう思ってんのか問い詰めたいっすねぇ…。

「てつじ…西村先生、姫路さんの事お願い出来ますか」

「構わんが…お前ら、この後の結果、分かってるのか…?」

「分かってます。それを承知で来ました」

「だ、そうだ」

「……明久はともかく、東城、お前は観察処分者にリーチかかってるんだぞ?」

「あー、そうっすね…まぁ、しゃあないっすよ。コレが俺っすから」

授業中は爆睡又はサボタージュが当たり前で、学年会議の議題にも上がっているレベルだとか何とか…まぁ観察処分者は面白そうだから別に構わないんだけどな……。

「先生、僕はともかくってなんですか!?」

「そのままの意味だ。では処分は後に伝えられるから覚悟しておくように」

そう言って鉄人は姫路を引き取り、保健室へと向かった事だろう。

「…さて、俺らは戻るか」

「……はぁ、Fクラス確定、かぁ…」

「なんだ、不満でもあるのか?」

「そりゃあるよ! もしかしたらFクラスじゃない教室だったかもしれないじゃないか!
…ってそんな変な目で見ないで! そんなにおかしい事でも言ったかな僕!?」

「今のお前にピッタリな言葉がある。寝言は寝て言え」

「そこまで酷いの!? …まぁいいや、深羅は屋上に行くんでしょ?」

「まぁそうなるな、受けたって0点になるからな」

「だったら僕も行こうかな。どうせ帰るまで暇だしさ」

俺と明久は時間を潰す為に屋上へと向かうことにした。



あの後、明久と他愛もない話をした後、俺は寝てしまったようだ…。目を開けると空はオレンジ色に染まっていた。

「……完全に寝過ごしたな、コレ」

まだ眠気が抜けきっていない身体を起こし、周りを見る。そこには明久は無く、どうやら途中で帰ったようだ…逆に居たら驚くし若干引くけど。

「…こんな時間までここに居たの? 深羅」

屋上のドアが開く音と共に名前を呼ばれ、後ろを振り向くと見知った女子生徒がそこに立っていた。

「…飛鳥か…お前こそ、こんな夕方まで何してたんだ?」

深羅が飛鳥と呼んだ人物は司馬 飛鳥。ショー
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ