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蒼き夢の果てに
第2章 真の貴族
第14話 模擬戦
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のなら、それはそんなに難しい事はないと思います。真鍮とは、五円玉に使用されている金属で、元々、銅と亜鉛の合金だったはずです。ですから、亜鉛を銅から取り除いてやる事に因って、銅の錬成が完成するのでしょう。

 尚、現在の時刻は、午後の三時ごろ。本日は、こんな感じでずっと話し続けて来ました。
 それに、教室が使用不可でしたし、ルイズの爆発魔法に巻き込まれたあの女性教師が気絶して、そのまま休講。午後からの授業も何故か休講となった為に仕方が無かったのですが。

 そこで、現在は、午後のお茶の時間として、昼食時に使用したかまどで作った焼き芋を彼女達に振る舞っているトコロなんですよ。もっとも、サツマイモを濡らしてからアルミ箔に包んで、そのまま火に放り込んだだけですから、厳密に言うと料理と言う代物では無いとは思いますけどね。
 新聞紙が有れば、水に湿らせる事も出来たのですが……。それは流石に無理ですか。

 それと、流石にシエスタは御仕事に戻りました。それに彼女に関しては、仕事が終わった後で食べて貰えば良いだけですから。
 いや、所詮はおイモですから、ハルファスに頼んで箱ごと調達して貰って、そのままシエスタに上げても良いぐらいですから。

 そもそも、このぐらいの時代の平民の食事は一日二度では無かったかな。世の東西に関係なく。

 但し、彼女が仕事に戻ってから、有る問題が起きたのですが……。
 それでも、その事件に関しては無事に解決しましたから、問題なしとしても良いでしょうね。

 もっとも、その所為で、モンモランシと言う水系統の魔法の使い手に香水を作って貰って、ギーシュと言う名前の少年と、タバサ、キュルケ。それに、何故かルイズに対しても香水をプレゼントしなくちゃ成らなくなったのですが。

 それに、シエスタがギーシュにぶつかった時に、少し不自然な精霊の動きを感知したのですが……。
 まぁ、それでも、シエスタにあの瓶に入った香水を弁償する事は出来なかったのですから、それも仕方がないでしょう。袖すり合うも多少の縁と言いますしね。

 まして、あのモンモランシと言う名前の少女が守銭奴で無い限り、そんな大きな金額を吹っかけて来る事はないと思いますし。
 それに、一応、ギーシュと言う少年を最終的に取り成してくれたのも彼女でしたから。

「どうです、甘い食べ物でしょう」

 そう、その場に残った少女達に問い掛ける俺。
 確か、時代的には砂糖が少量、ヨーロッパでも生産され始めた時代の可能性が高いですか。ならば、甘いサツマイモは好まれるはずですね。
 それに、甘いは美味いとも表現されるはずです。焼き芋はシンプルですけど、そのサツマイモと言う食物を知らない人間に取っては、味に関しては好印象を持たれる食べ物だとは思いますね。


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