第2章 真の貴族
第14話 模擬戦
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ら、オムスビでも差し入れてやろうかと思っていたからなのですが……。
しかし、現状では、自分の分の確保すら難しいかも知れません。
ちなみに、現在、筋肉痛でお休み中の才人くんに差し入れを行う事は、不可能でした。
教訓としては、この世界の魔法使い達は、非常に燃費の悪い、一昔前のア○車みたいな存在だった、と言う事が判った程度ですか……。
……やれやれ。
☆★☆★☆
「それで、錬金がいきなり爆発したのよね」
キュルケが午前中の授業が完全に休講となった理由の説明を終わらせた。
成るほど。ルイズの爆発魔法で教室自体が使用不能となったと言う事ですか。
それに、真鍮がこの世界に有る事も判りました。もっとも、真鍮に関してはかなり古くから地球世界の方でも使っていたはずですから、この世界に有ったとしても不思議ではないのですが。
ただ……。
「その錬金と言うのは、土から金を錬成すると言う魔法なんですか?」
一応、そう聞いてみる俺。この世界にも錬金術と言う魔法が有るのかと思いながら。
ちなみに、俺の式神。ソロモン七十二の魔将の第二十四席ハゲンチが使っている錬金と言うのがそう言う類の魔法です。あの魔法は、原理的には元素を完全に置き換えていると思います。
神話的な力を源にして。
尚、地球世界の伝承上に有る錬金術は、金メッキを行っている作業を、金が作られていると勘違いして、無駄な魔法の実験を繰り返しただけの事だと思いますけどね。
一説では、紀元前から、電池を使用した金メッキの技術が中東では有ったと言う説が有ります。
そして、その科学的な知識がない人間が、金属製品に金メッキが施される様を見て、金が錬成されていると勘違いしたとしても不思議ではないでしょう。
まぁ、古来、知識や技術は権力者によって秘匿されていましたからね。
それに、その魔法や錬金術の実験が、後の科学の発展に寄与した事も事実ですから。
「流石に土から金を錬成するのは難しい。でも、銀や銅から錬成する事は可能」
俺の質問に対して、タバサがそう答えてくれる。
咄嗟に、元素の周期表を頭に思い浮かべてみる俺。確か、銅や銀は、金と同じ族に分類されるんじゃなかったのかな。周期表の上から順番に並んでいたと記憶しています。しかし、もっと簡単に金を錬成する心算なら、むしろ、白金か、水銀から錬成する方が少しは簡単に成ると思うのですが。
もっとも、これは、スイヘイリーベと言う言葉の意味が理解出来ていなければ、かなり難しいとも思いますけど。
……って、周期表に関しては、確か十九世紀まで待つ必要が有るから、流石に十字軍の時代に分類されるここでは難しいですか。
それに、真鍮から銅を作る
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