暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
閑話ー現実と仮想の演舞ー
28.ゲームでも現実三昧
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「にしても、お前が普通のゲームで本気を出すなんてどういうことだ?何かあったのか?」

エギルは次に真剣な顔になって俺に問う。それもそのはず、俺は新生ALOでメッタなことがなければ槍剣と手刀で戦ったことはない。

ちなみに新生ALOでは、全てのユニークスキルは廃止されたが《手刀術》だけはユニークスキルから通常スキルに変わったのだ。だから全プレーヤーが手刀を使えるようになったのだ。

「そうだな。.........エギルには話すか」

俺も真剣な顔になりエギルに話す。俺が感じた違和感を。

「つまり........あの世界は脳を操作してるって言いたいのかお前は」

「ああ、まあ、だいたいそういうことだ。じゃなきゃ、俺が仮想のあいつに飛ばされた理由が説明できねぇんだよ」

「ボスのモンスターだけが仮想じゃなくて現実の何かだとしたらどうだ」

「それはないな。あとで聞いたが、スグが避難してから一回アミスフィアを外してみたらしい。するとそこにいたのは、二本の剣の柄の部分を持った俺しかいなかったそうだ」

「なるほどな。つまりあのゲームにこれ以上いるとマズイと判断したから二刀流で戦ったってわけか」

「ああ、そういうことなるな」

《MMOトゥデイ》のページをペラペラとめくるとそこには、このアミュスフィアの開発者の姿と名前が載っていた。

「........比嘉タケル...........何を考えてるんだ.....」
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