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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十四話 出会いとは突然やってくる   ★
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ら答えてもらうよ。あんたの魔法。あれはなんだい?」

 フェイトもアルフと同じように俺の魔術に興味がるのだろう。
 眼がじっとこっちを見つめている。

「そもそもの前提が間違っているのだがね。あれは魔法ではなく魔術だ」
「え?」
「は?」

 俺の言葉に二人は意味がわからないとばかりに固まっている。
 まあ、無理もないだろう。
 あまりにも違いがある。

「フェイトは魔導師だな?」
「え? は、はい。ミッドの魔導師です」

 いきなりの俺の質問に戸惑いながらも頷く。

「俺は魔術師。昔から裏の世界に存在する魔術技術を行使するものだ」

 俺の言葉にアルフが立ち上がり睨みつける。

「バカなこと言うんじゃないよ。この世界に魔法技術なんて」
「アルフ。それは決めつけだ。
 現に私というのが存在する。もっとも他に魔術師がいるのかといわれれば知らないがね」

 俺の言葉にアルフは納得できないが反論できないようで渋々と腰を下ろした。
 それにしても妙だな。
 なのはと一緒にいたイタチもそうだったが、フェイトもミッドの魔導師と言った。
 そしてアルフはこの世界と言った。
 まるで自分達が別の世界の人間のようにこのことも確認する必要はあるな。

「では貴方はジュエルシードをどうするつもりですか?」
「回収する意思のある者がいるのだからその者達が回収するというのなら止めない。
 だが一般人対する秘匿が不可能になる場合や危険が及ぶ場合は破壊する」

 俺の発言にフェイト達は眼を見開いて固まっている。
 それほど驚くようなものか?

「あれを破壊できるのかい?」
「多少不安定ではあるが、あれぐらいならまだ何とかなるレベルだ」

 当たり前のように答える俺を本当に人間かというような眼で見ているアルフ。
 まあ、当然の反応かもしれないが、聖杯に比べれば魔力は少ない。
 一つぐらいなんとか出来る。

「あとはこちらからの個人的な要望だが、君が言っていた白い子。
 あの子の前ではアーチャーと呼んでほしい。
 いずればれるだろうが、わざわざ教える必要はない」
「わかりました」
「あいよ」

 俺の個人的な要望にはあっさりと頷いてくれた二人。
 さてここからだ。

「それとフェイト、先ほどミッドと言ったが、君は別の世界の人間か?」
「え? は、はい。正式にはミッドチルダという次元世界の出身です」

 なんだかおかしな話になってきた。

「フェイト、次元世界とはなんだ?」
「えっと……様々な世界が並行世界として存在、歴史を重ねているものかな」

 並行世界?
 いや、フェイトの話だと第二魔法の並行世界とは根本的に考え方が違う。
 俺の世界でそんな話は聞いたことない
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