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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十四話 出会いとは突然やってくる   ★
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うけど話す必要なんてない。
 だけど

「ちなみに話をしないというなら余計な危険を避けるためにこの場で排除させてもらう」
「っ! ずるいですね。初めから選択肢を狭めるなんて」
「私としても無駄な争いは好まんが色々思う事があってね」
「……なら私の家に案内します」

 相手の実力がわからないのだから少しでも自分の陣地の中を選ぶことにした。




side 士郎

 フェイトの案内され、海鳴市の隣の市までやってきた。
 なるほど、どおりでフェイトの魔力を全然感知しなかったわけだ。
 海鳴市から出てしまえば俺の感知結界外だ。

 ちなみにフェイトの家に平然とついて行っているのにも理由がある。
 なのはの家を見ても結界も何も張っていなかった。
 となるとフェイトの家にも結界の類を張っていない可能性が高い。
 仮に張っていても家に入る前に解析をかければ結界の有無はわかる。

 で辿りついたのは高層マンション。
 案の定というか認識阻害の結界も張られていない。
 部屋に入り、ソファーに腰掛ける。
 それと同時に狼が人になった。
 いや、耳や尻尾など名残は残っている。

「驚いたな。まさかこれほどの使い魔を使役しているとは」
「ふふん。フェイトは優秀なんだよ」

 俺の驚きに気を良くした元狼の女性がにやりと笑う。
 まあ、その話は後にするとして

「さて、自己紹介しておこうか、前回はアーチャーと名乗ったが、本名は衛宮士郎。
 士郎と呼んでくれ。で名前ぐらいは教えてくれるのかな?」
「フェイト、フェイト・テスタロッサです。こっちは」
「フェイトの使い魔のアルフだよ」

 フェイトとアルフか。
 二人とも戦いの中での会話で名前は一応知っていたが、やはりこう名乗ってもらえるといいものだ。

「さてフェイトとアルフ、さっそく本題に入る前にだ」

 俺はフェイトに静かに視線を向ける。
 それにアルフも警戒してか腰を上げて、一歩前に出る。

「フェイト、まずは服を脱げ」
「…………は?」
「…………え?」

 ん? なぜか二人が固まった。
 そして、フェイトは一瞬で真っ赤になる。

「え、え、えと……」

 真っ赤になった状態で視線を彷徨わせ、挙動不審になってしまった。
 どっちかというとこれがフェイトの素のようだ。
 恐らくは前回会ったときは感情を抑えていたのだろう。
 こちらの方がかわいらしい。

「いきなり何を言ってるかこのエロガキ!!」

 跳びかかってきたアルフを軽くあしらい。

「傷があるだろう。血のにおいがする」
「「っ!!」」

 俺の言葉にフェイトとアルフも固まった。
 どうやら覚えはあるようだ。
 もっともだからといって
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