■■SAO編 主人公:マルバ■■
壊れゆく世界◆ユイ――MHCP001
第三十七話 シンカー救出作戦
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
転移門に着き、キリトたちと別れる。
「また遊びに行くからね〜」
「いや、お前は来なくていい」
「酷っ!? 嫌でも行く! 行くったら行く!!」
キリトとマルバは仲の良い挨拶を交わし、キリトがアスナと共に転移門に向かおうとした時。
転移門付近にたくさんの青い柱が立ち上った。
それだけならよくあることだ。しかし、その柱の中から飛び出してきたプレイヤーが鬼気迫る顔をしていたため、その場に緊張が走った。更に、マルバたちはそのプレイヤーたちに見覚えがあった。あれは……コーバッツの部下たちだ。それにユリエールの姿もある。
「ガイズ!ユリエールさん! 一体どうしたの!?」
マルバは名前を知っている二人に声をかけた。
「《リトルエネミーズ》かッ!? ボス級のモンスターにやられた! 隊長とシンカーが戻らない!」
「死神型のボスモンスターでした。名前は《The Fatal-scythe》。覚えがありますか?」
「いや、ない。でも六十層レベルのボスならコーバッツたちでも楽勝で戦えるはずじゃ?」
マルバの問いに、ガイズは首を横に振った。
「いいや。俺は隊長の補佐として索敵や識別のスキルを重点的に上げてるんだが、奴は俺の識別スキルに引っかからなかった。確実に八十五層より上のボスモンスターだ」
「なん……だって……ッ!! それじゃ、コーバッツは!? シンカーはどうなったの!!」
「隊長はきっと俺たち全員の離脱を確認してから逃げるつもりだったんだろう。シンカーはボスの向こう側の小部屋にいた。あれはきっと安全地帯だ。バレルとカノンがボス越しに転移結晶を投げ渡したからすぐにでも来るはずだ」
「きっとコーバッツが無事転移するのを待っているのでしょう」
「でもそれじゃコーバッツが……危険じゃないか!」
「ああ、俺もすぐに来ると思ったんだが、まだ来ないとなると……ッ」
切羽詰まったように話すガイズに、シリカが提案をした。
「すぐに黒鉄宮の《生命の碑》の所へ行きましょう! ここで心配していてもコーバッツさんの安否は分かりません!」
一行はすぐに黒鉄宮に駆けつけた。
果たして……その碑のコーバッツの名は、二本線によって消されてはいなかった。
「よ、かった……」
「隊長、無事だったんだ!」
コーバッツの部下たちが喜ぶ隣で、マルバたちは知り合いの名が二本線で消されていないことを確認して回った。果たして、全ての名前は無事であった。
しかし……
「ユイの名前が、ない……?」
「本当だ! じゃ、この子はまさか……」
「プレイヤーじゃない、のか?」
「そうかもしれません。だって、この碑に名前が載ってないってことは、HPが減らないってことですよね? この碑は、死んじゃった人とその死因を表すもののはずですから」
「たしかにそ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ