人間交差点
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「えっと、内容によりますけど……」
「うむ、素直でよろしい。単刀直入に言うけどさっき一夏君と模擬戦していたわよね?」
「え!?」
一体どうやって見ていたんでしょう。センサーでアリーナに誰もいないのは確認済みですし2年生と3年生は授業中だったはずですけど。
「普段行いがいいと先生には疑われないものなのよ」
「え?」
「仮病ってやつ。後は生徒会権限ってやつでいたる所に隠しカメラを」
こ、心読まれました!? なんなんですかこの人! って隠しカメラってええ!?
「仮病は本当ですが生徒会にそんな権限はありません。使用済みのアリーナの監視映像を見ただけです。隠しカメラなんてありませんからご安心を」
楽しそうに笑う楯無会長の横で虚さんがまた溜息を吐いて訂正しました。
「その時当然録画したわよね? 『白式』の第二形態の戦闘データと戦闘映像」
その声を聞いた瞬間にゾクッ、と背中に寒気が走りました。声のした方を見ると先ほどと変わらない綺麗な笑顔を浮かべた楯無会長がいます。でも目が笑っていない。真紅に近い瞳は私が嘘を言おうものなら全て分かるぞと言っているようです。
それ以前に……正直な返答以外許さないというオーラというか、うまく言葉にはできませんがすごい威圧感を放っています。
「は、はい」
「それね、消して欲しいの」
「け、消しました。さっき全部……」
「あら? 何故かしら?」
「な、何故って……」
「貴重な第4世代相当、しかも第2形態移行状態の稼働データなんて早々手に入るものじゃないわ。それに加えて相手はあの一夏君。消す理由は一切ないとお姉さんは思うんだけど?」
この人……笑顔が怖い……さっきの無邪気な笑顔というよりは威嚇する笑顔ですね。
「確認したいならデータならお見せします。私のISを預けてそちらでチェックしてもらっても構いません。とにかくデータは消しました。」
「ふーん、そっか。ならいいわ」
「ふえ!?」
楯無会長はそう言うと先ほどのやんわりとした顔に戻りました。私は訳が分からなくて変な声を出してしまいました。
「いやー、IS学園は世界各国からの干渉を禁止されてるじゃない? だから一国だけそういうデータを持ち帰られたら困っちゃうの。他の国全部にもそのデータ公表しなくちゃいけないし、色々面倒でしょ? だから確認だけ、ね」
もう用は済んだとばかりに楯無会長が理由を話し始めます。データ確認しなくていいんでしょうか? それとも本当に嘘が分かるとか。
「大体分かるわよ」
う、また読まれました。
「ふふ、日々精進ね。カルラちゃんも出来るようになるわ。じゃ、色々あると思うけど頑張ってね」
「お騒がせし
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