無印編
第十五話
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なのはちゃんが倒れて一週間経った。その間、僕となのはちゃん、恭也さん、ユーノくんは放課後にジュエルシードを探すために歩き回っているわけだが、最初の一週間と違って成果が全然上がらない。ジュエルシードの捜索を始めて早二週間が経過しているが、集まったジュエルシードの数は5つ。全部で21個あることを考えると約4分の1が集まっていることになる。
後ろには時空管理局という警察のような組織があることを考えれば、後二週間無駄足になってもいいから、ジュエルシードに遭遇せずに時空管理局にバトンを渡したほうが、平穏ではないだろうか、と考えてしまう。
もっとも、ユーノくんの話では、ジュエルシードは封印しない限り、意思のある生き物に触れ、願った瞬間に発動してしまうのらしい。ジュエルシードは、まるで不発弾のようなものだ。だから、そんな危険なものを放置するわけにもいかず、封印できるなのはちゃんが探すのをやめるといわない限り、探すのを諦めるわけにはいかない。
そんなわけで、休日の今日も朝から僕たちは、書店で買った海鳴市の地図を片手に海鳴市を巡っていた。地図を片手にユーノくんをジュエルシードのアンテナ代わりに歩いていると、まるで海鳴市を観光しているような気分になる。子供の頃から住んでいる町ではあるが、少し足を運ばなければならない場所になると、恭也さんでさえ分からないというような場所もある。よくよく考えてみると自分のテリトリーなんていうのは意外と狭いのかもしれない。
しかしながら、分からないから、といって探さないということはないので、今日もユーノくんを肩に乗せ、隣になのはちゃん、少し後ろに恭也さんというポジションでなのはちゃんやユーノくんと話しながらジュエルシード捜索を行っている。
ユーノくんとは主に地球のことについて話すことが多い。文化的な違いとでも言うべきだろう。何にでも興味を持った子供のようにユーノくんは次々にあれはなに? これはなに? と尋ねてくる。ユーノくんが遺跡発掘の責任者ということを考えても、知的好奇心が強いということに異論はないだろう。
なのはちゃんとは、主に本に関する話題が多い。最近は、少し僕がテレビに関する話などをしたせいか、なのはちゃんも興味を持ってくれたみたいで、その手の番組の話もすることが多い。後は、授業に関することだろうか。なのはちゃんは理数系に関しては、天才的と言っても過言でないほど頭が回る。聞けば、学校のテストも満点を取れることもあるらしい。ただし、その代わりと言ってはなんだが、文系教科は壊滅的らしい。
そんな感じで、僕たちは休日といえどもジュエルシードを探していた。
ほのぼのと三人と一匹でジュエルシードを探す今日この頃だが、実は今日、すずかちゃんたちからお茶会をやるけど、来られる? と誘
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