第1章 僕と文月学園。
二時間目 自己紹介
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っかり平気です」
「ねぇ雄二!残りの半分は!?」
吉井君..そんなに大声だしたら...
「はいはい、そこの人たち、静かにしてくださいね」
そのせいで、先生が教卓をたたいて警告を発してきた。
「「あ、すいま―」」
バキィ、バラバラバラ。
僕と吉井君が謝ろうとすると、ぼくたちの目の前で教卓が木屑と化した。
え、教卓って...あんなに壊れやすい...もの...なの?
教卓が木屑になって驚いていると
「え〜.....替えを用意してきます。少し待っていてください。」
このクラスの...設備って...どんだけひどいんだよ...
「あ、あはは...」
斜め前で姫路さんが苦笑いしていた。
はぁ...もうちょっとマシな設備が欲しいよ...
そういえば...
「.....雄二、ちょっといい?」
僕がちょっと考え事をしていると、吉井くんが、坂本くんに声をかけていた。
「ん?なんだ?」
「ここじゃ話にくいから、廊下で」
「別に構わんが」
吉井くんと坂本くんが立ち上がった。
廊下で何を話すつもりなんだろう?
そのまま数分待ったところで、吉井くんと坂本くん、教卓を持った先生が入ってきた。
「さて、それでは自己紹介の続きをお願いします。」
壊れた教卓を取り替えて、(それでもかなり、ボロいけど...)HRが再開する。
「えー、須川亮です。趣味は―」
特に何もない、自己紹介に時間が流れる。
「坂本くん、君が自己紹介最後の一人ですよ。」
「了解」
やっと最後か。って坂本君だ。
「坂本くんはFクラスのクラス代表でしたよね。」
へぇ〜。坂本くんがクラス代表なんだ。
※クラス代表や試召戦争のルールなどは飛ばします。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは、代表でも、坂本でも好きによんでくれ。」
「さて、みんなに一つ聞きたい。」
?
みんなの視線を集めた坂本くんの視線が教室内の各所に移り出す。
かび臭い教室。
古く汚れた座布団。
薄汚れた卓袱台。
釣られて僕らも坂本くんの視線を追い、それらの備品を順番に眺めていった。
「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが...」
1呼吸おいて、静かに告げる。
「...不満はないか?」
『大アリじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!!!!」
2年Fクラスの魂の叫び。
「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
『そうだそうだ!』
『いくら学費が安いからといって、この設備はあんまりだ!改善を要求する!』
堰を切ったかのように次々と上がる不満の声。
「みんなの意見はもっともだ。そこで」
みんなの反応に満足したのか自信に満ちた顔に不敵な笑みを浮かべ、
「これは代表としての提案だが―」
これか
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