四話〜一方的な邂逅〜 2月27日修正
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「お譲ちゃん。今日は危ないからすぐに家に帰りなさい。それとその御守りを外に出るときは絶対に外さないようにな」
ふしぎに思っていると急に声が聞こえたけど、倒れている銀髪のおとこの子とさっきから同じ体勢のまま動かない金髪のおとこの子いがいには誰もいなかったの。
わたしの気のせいだったの……?
こわくなってわたしは帰ったけど、お家に帰って首に黒いおまもりがさがっていることに気づいたの。
side out
side~Housuke~
……一体なんだったんだろうか。あれは。
思わず、顔が引き攣りそうになる程の光景だったと言っておく。
ぶっちゃけ、この海鳴市を粗方見終わって、大体の甘味屋をのチェックを済ませた。
そして道に迷ったから、人気が少なそうな公園でちゃちゃっと空間転移をしようと思っていた。こんな夜中だから頻繁に出会う事はないだろう。
そこで、俺は少女に少年が遊びに誘おうと思ったのか少女のもとに走って向かっているのを目にした。
最初は、ああ、優しい少年なのだろうか。と考えてみるが、よく視てみると様子がおかしい。
銀髪青目のイケメンが一人の少女目掛けて息遣いを荒くして走っていた。
年齢に見合わないその顔と行動の気持ち悪さに、ほぼ脊髄反射で気配を消してしまうほどだったのだが……絶対こいつは転生者なんだろう。
明らかにこれは普通の五歳児がしていい顔と行動じゃない。
普通の子供は目を血走らせ、両手を前に向け、はぁはぁ言いながら走らないぜ?
しばらく観察していると、金髪と赤青のオッドアイのイケメンが出現した。
今回は銀髪を殴り飛ばしての登場だったわけだが、なんと爽やかなイケメンスマイル付きであった。
まあ、ここで異常事態が発生した。
女の子の方の表情も確認していて、明らかに一人にしてほしいのは分かっていたため、普通に嫌な顔をするだろうと踏んでいたのだが、
「うん! ありがとうなの!」
元気に明るい笑顔付きで返事をした。
ここまでならまあ、颯爽と登場したから嬉しかった、というように無理矢理にでも笑った理由を納得することが出来たのだが。
「……あの子の目、急に死んだんだけど。もしかして、ね」
あの子の状態が気になり、イルマ特製の対象の状態異常が一目で分かる(ダサイ)メガネを着けた。
すると、あることが判明し、俺は急遽あの金髪を無力化することに決定した。
音もなく、男の背後に近寄り首に手刀を落とし、意識を刈り取ってすれ違いざまに、女の子の首に俺の魔力を籠めた御守りを掛けた。
「お譲ちゃん。今日は危ないからすぐに家に帰りなさい。それとその御守りを外に出るときは絶対に外さないようにな」
そう言って、素早くおれは空間移動をして、家へと帰っ
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