三話〜なぁにこれぇ?〜2月24日修正
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をするよ」
『は、はい! それではやりましょう!!』
感情の上下が激しい子なのだろうか。今はとても嬉しそうに明滅を繰り返している。
「さて、と。まずはどうするのかな?」
『はい! まずは私の名前を愛称も含め、決めて下さい』
「名前かあ……。どうしようか」
『あの。……で、出来れば可愛い名前にして下さいね?』
それなら……俺の特徴を表した感じの名前でいいか。
「ルーナティック・スピリット。愛称はルナ。でいいか?」
『……駄目ですよ! イカレタ精霊って、全く可愛くないじゃないですか! 確かに愛称はいいかもしれませんが……、何か他にありませんか? いえ。他の名前でお願いします』
「えー。俺の特徴をきっちりと捉えた名前だと思ったんだけどなあ」
『そ、それなら……ってひっかかりませんよ! マスターはどう見ても人間なんですから精霊なわけがないでしょう! 愛称はそのままで正式名を考え直してください』
純度百パーセントの人間というわけではないのだが、面倒くさいから訂正しなくていいか。
どうしようか。ルーナティックが駄目で、愛称のルナは外せないとなると必然的に名前は“ルナ”。つまり月を意味するような名前を入れなければならないわけだが。
「この家にパソコンって無いかな? ちょっと調べたいんだけど」
『必要最低限の物しか置いていないと神から聞いてますから無いと思います。ある程度は私も同じような事が出来ますから代わりに調べましょうか?』
「便利だね。それじゃ英語でlunaの言い換えかその背景を調べてくれないか?」
『all right.』
何故今英語で言ったのだろうか。
『……検索完了しました。lunaは月の女神の事を意味しており、ルナ、もしくはセレーネと言うそうです』
「よし、なら名前はセレーネで決定」
『セレーネ……はい! 名前認証完了しました! なんか神聖な感じがして格好良いです!』
安直だけど気に入ってくれたようで何よりだ。それにしても可愛い名前を所望していたような気がするけど、それは言っちゃ駄目なんだろうね。
『……』
「……次は?」
『あ、えーと……マスター。これから末永くよろしくお願いします?』
「違うでしょ」
なんだよそのプロポーズを了承した彼女みたいな反応は。
『いたっ。チョップしないで下さいよぉ。うぅ……あ、そういえば私が置いてあった場所の下に神からの手紙がありましたよ』
「ふーん。よっと……これか?」
もう一度椅子に乗って机の上を見ると一枚の手紙がある。しかも触った感じから、少なくとも紙のような見た目をしていて質感は鉄のそれにあたる。何て性質が悪い。
「えーと……何て書いてあるんだ?」
『はあい。こんにちはテオ・ウィステリア、
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