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ソードアート・オンライン〜幻の両剣使い〜 【新説】
第1話 β版テスター
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た。





 それから8年という日々が過ぎた。引っ越し後、受けた能力テストにて判定不能だと判定された俺は、10歳という若さにして高校に通うことになった。というのも、10歳の少年を社会に急に飛び込ませるのは無理だと判断されたためだった。

 高校といっても、通信制のもので1年で1回学校に行けばよかったところであり、暇を持て余した俺は様々な知識に手を付けた。本を読めば読むほど知識が吸収されていく。それを誰にも邪魔されない。本当に楽しかった。まるで、しめつけられる首輪を外されたような感じだった。

 量子力学はなおのこと、経済学、経営学、商学、哲学、科学、医学……様々なことを学んだ。

 それで学んだことを使って、株に手を出した。それによって、月に大体100万円以上の利益を得ることができるようになっていた。
 他にも、薬学にも手を出した。現在難病として認定されている病気を治せないかと気まぐれで思ったことが始まりで、最初はAIDSからしてみようかと勉強し始め、約3ヶ月かけて勉強した。既にたくさんの実験がなされていることがわかり、どうすればいいのかと1ヶ月ほど、そのことだけを考えていた。
 ある日、ふとシャワーを浴びているとパッと頭の中に思い浮かんだアイディア。それが俺の人生、ひいては医学界に衝撃を与えることになった。
 父の知り合いのAIDSの研究をしている教授と話し合い、俺のアイディアを基にAIDSの研究を行った、そうしてこの世界にAIDSを完全に滅ぼすことができる薬が出来上がった。

 そこから全てが変わった。

 AIDSに効く特効薬開発における功績……想像以上にお金を得ることになった。月に100万程度だったものが、月に少ない時で1億、多い時で10億を超える大金を得ることになったのだ。
 さらにノーベル医学賞をその教授と俺とでダブル受賞をすることになった。当然世界的にも名前が売れることになり、マスコミにも取り上げられることになった。
 しかし、俺はマスコミの前に一切姿を現すことはなかった。それには、マスコミの前に出てしまうと俺のやりたいことが出来なくなってしまうと考えたからであった。

 それが、兄・茅場晶彦の作ることになるゲーム……ソードアート・オンラインに参加するためだった。





 「兄さん……両親が死んだ今、それはやるべきことなのかい?」

 「死んでいなくても、私はやるつもりだった。だから親が死んだからって私の計画をやめるつもりはないよ……康彦(ヤスヒコ)、お前が私の邪魔をしようとね」

 「そうか、じゃあ全力で俺はその計画を邪魔するよ。だから、俺をβ版への参加させて欲しい」

 「わざわざ、自分の計画に障害になりそうな人物をゲームの中に入れろと? ふっ、良いさ。参加を認め
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