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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
女の又の力と書いて『努』
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脇にある、林の中へと逃げ込んだのだ。


ともかくあの場に居るのが耐えられなくて、こんな所へ逃げてきたけど…
う〜ん…逃げたら逃げたで戻りづらい…
まぁ、ほとぼりが冷めるまで此処で静かに座ってよう…
動き回ると○○○が痛むし…

「マリー…大丈夫?」
木の根元にもたれ、体育座りをして俯いていると、心配げにウルフちゃんが声をかけてきた。
わざわざ私を捜しに来たみたいだ。
もしかして私ってば愛されちゃった!?
いや〜ん!坊やってば、お姉さんの魅力にメロメロ!?
こりゃヨダレが止まりませんね!

私はウルフちゃんの首に抱き付き、熱烈なキスを味わっている。
誰も居ない…多分、周りには誰も居ない林の中で、私はウルフちゃんの唇を味わい続ける。
「………っんは………マリー、ゴメンね。俺が守らなきゃいけないのに…ゴメンね」
ウルフちゃんは私を見つめながら何度も謝る。
「ううん、いいのよ。お兄様はああ言う人だから…分かってはいるから…諦めるしかないの!」

ウルフちゃんは、先程まで私が座っていた根元に座り、膝の上に私を座らせ抱っこする。
背中に彼の温もりを感じ、私は幸せを噛み締める。
こんなに愛されちゃうなんて…美少女は得よねぇ〜!

「俺はもっと強くなるよ!剣術の腕前だけではなく、朴念仁の義兄から君を守れるくらいに!」
「うん。ありがとう…でも、お兄様は強敵よ!」
「大丈夫!俺の目標はマリーのお父さんだから!あのレベルに到達すれば、ティミーさんなんかは目じゃないでしょう!」
う〜ん…あの域に達せられるのは、正直困りものね…



暫くの間、この世の幸せを堪能してからお父様達の元へと戻ったら、お母様にマジで泣き付くお父様の姿を目の当たりに!
「いったい…何が起きたのでしょうねぇ?」
あまりにも理解不能な状況に、思わず私は呟いた。
「さぁ…分かんない?」
勿論ウルフちゃんも分かるわけない。

おおまかに話を聞いて分かった事は、お父様でもお兄様の朴念仁ぷりには勝てないのだという事だった…
恐ろしい子…




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