第六話 死の恐怖
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いた。
俺の隣には絶対的な力を持つセイバーが居る。
彼女が居ればどんなところでもきっと切り抜けることができる。
俺もそんな慢心を持っていたのかもしれない。
結果、宝箱は開けることになり、鍵を解除しふたが開けられた。
その瞬間、
ジリリリリリリリリリリリリリ!!!
けたたましい大音量が部屋中に響き始めた。
「うわっ!!」
「な…なんだこれ!?」
アラームが引き金だったかのように、部屋の入り口から怒涛のようにモンスターが押し寄せてきた。
俺は切り抜けるのは難しいと判断し、全員に叫んだ。
「全員!クリスタルで脱出だ!!」
今ならまだ間に合う。
モンスターが懐に入る前に、転移結晶で街に飛べば生還できるはず、そう考えた。
だが、
「転移!な、なんでだ!?転移、転移!!」
「クリスタルが使えない!?」
「なっ!?」
その部屋はクリスタル無効エリアに指定されていた。
転移結晶は効力を発することなく、俺を含む全員がパニックに陥った。
「う、嘘だろ!?うわぁぁぁ!!」
「うわ、く、来るなぁぁぁ!!」
宝箱は今もまだけたたましく鳴り響いている。
そして、部屋を埋め尽くすほどのモンスターが俺達に押し寄せてきた。
モンスター達が俺達に剣や斧や槍を向けて突撃してくる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
だが、そのモンスター達は一振りの斬撃によって押し倒され、ガラスのように砕けた。
斬撃の担い手のセイバーは俺達に向かってくるモンスター達を、触れさせまいと一気に駆逐していった。
「全員、隙を見せないよう背中を合わせて戦うのです!!」
セイバーはモンスターを倒しつつ俺達にそう叫んだ。
ほとんどのモンスターはセイバーによって倒されている。
だが、取りこぼしたモンスターが俺達に向かってくる。
俺たちは背中を向け会い、向かってくるモンスターを迎撃し始めた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は叫び声を上げると無茶苦茶にソードスキルを繰り出してモンスターを倒し始めた。
誰も死なせはしないと必死に剣を振り下ろし続けた。
次々と出てくるモンスターをポリゴンへと変える。
目の前で戦うセイバーは、剣や槍の雨を流れるような動きでかわし、さばくと怒涛の勢いで剣をモンスターに振り下ろし、突き刺していた。
だが、いかに大きな力を持つサーヴァントといえどもなまじ数が多すぎるのか、剣がセイバーを掠めることがあった。
俺はそれを見つつ、黒猫団の皆に目を向ける。
モンスターのほとんどはセイバーが倒しているので、俺達の方へはほとんどモンスターは来ない。
少なくなったモンスターを皆は確実に、そして協力をして倒していた。
だけど、さっきから引っ切り無しにモンスター
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