第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第13話 学院長登場
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それに、俺としては、そんな事よりもここに集められている使い魔の方に興味が有りますから。
何故ならば、ここに集められた使い魔は、すべて受肉している存在。つまり、誰にでも見える現実の存在と言う事ですから。
もっとも、本当に存在しているのか、実際に触って調べてみたいヤツも居るのですけど……。
例えば、アソコで空中に浮かんでいる大きな目玉の化け物とかがね。
「何、シノブはバグベアーが気になるの?」
俺の視線の先を追っていたルイズがそう聞いて来る。
バグベアー? 反射的に少し否定的に考える俺。確か、地球世界の魔物の分類的に言うと、あれはバグベアードじゃないですかね、アメリカ出身の。バグベアーはイギリス出身の毛むくじゃらで、得体の知れない魔物ですけど、アソコに浮かんでいる目玉のお化けでは、子供を襲って食う事など出来ないと思うのですが。
いや、もしかすると、ウオッチャーと呼ばれる正体不明の魔物の可能性も有りましたか。
「珍しい生き物が居るものですね、この世界は」
次に視線の先に捕らえた六本足のトカゲ。おそらくアイツはバジリスクだと思うのですが、あれはかなり危険なヤツでは無かったのでしょうか。それに、その先に居る蛸人間……多分、スキュラに関しても、簡単に使い魔に出来るようなヤツではないと記憶しているのですが。
似ているけど違う存在なのか、それとも、使い魔契約時に何らかの精神支配を行っていないと、とてもではないけど危険で使い魔に出来るとは思えないのですが。
もっとも、俺が知っているのは、俺の世界に伝承として残っているバグベアー、バジリスク、スキュラの事ですから、この世界に関しては違っていて、もっと大人しい魔獣の可能性も有りますから何とも言えないのですが。
少なくとも、俺は次元の壁を越えて居るのですから。
そんな俺とルイズの会話をまったく気にする事のない様子で適当な席に腰を下ろすタバサ。そして、彼女の左隣に俺、そして、その隣にルイズが順番に腰を下ろして行ったのでした。
……って言うか、矢張りルイズも付いて来るのですか。
確かに、ルイズもあまり友人が多いような雰囲気ではないですし、才人がいないから話し相手がいないのも事実なので、これは多少、仕方がない事ですか。
俺は、タバサ相手でもそう話し相手に不足している、と言う気はしないのですが。
彼女が、半人前分しか話さないのなら、俺が一人と半分だけ余計に話せば良いだけですから。
「珍しい生き物って言っても、シノブが連れているシキガミだっけ、そっちの方があたしからして見たら、よほど珍しい存在だと思うのだけど」
そうルイズが更に会話を続ける。確かに彼女の言葉も理解出来ます。ですが、俺が珍しいと言った理由は、見た事が無いと言う意
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