第59話 群雄割拠の時代への準備
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ない記憶が甦ってきました。
以前、華琳に食事を奢らされて超高級店だったので、財布が空になりました。
大食いの春蘭は私にお構いなしに食べていました。
彼女に悪意が無いだけに虚しくなりました。
「御免被る。私を破産させるつもりか?」
「ふふ、あなたが奢るといったんじゃない。恨まれる筋合いはないわ」
華琳は小悪魔のような態度で私に言いました。
「うむ、確かにあれは凄く上手かった」
春蘭は私の神経を逆撫でするようなことを平然と言いました。
こいつら・・・・・・。
私はジト目で二人を見ました。
「ま、正宗様、この前はご馳走になりました」
突然、秋蘭は私に丁寧にお礼を言いいました。
彼女は苦労しているようですね。
「もう、そんなに拗ねないでちょうだい。あなたが黄巾賊の鎮圧に出れないから、沈んでいるんじゃないかと思って激励しに来たんじゃない」
華琳は私を見つめながら悪戯っぽく笑いました。
「それはありがとう。私はそれなりに楽しくやっているよ。華琳は騎都尉になったそうだな。黄巾賊の鎮圧頑張ってくれ」
華琳のペースに持って行かれない様に落ち着いて話すことにしました。
「月並みな台詞ね。でも、ありがとう。あなたの分も頑張るわ」
華琳は真剣な表情で私に言いました。
「ああ、頑張ってくれ。それで何時洛陽を立つんだ?」
「直ぐよ。皇甫嵩と合流することになったわ」
「そうか」
少し談笑した後、華琳達は急いで私の執務室を去って行きました。
そんなに急ぐ位なら私の所にわざわざ来なくても良いのに・・・・・・。
私は書類仕事に戻りました。
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