第59話 群雄割拠の時代への準備
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ります。
「正宗様、ウチに何のようや」
私が外を見ながら物思いに耽っていると真桜から声をかけられました。
「真桜、良く来てくれたな。それで工場の職人どの位揃いそうかな」
「正宗様の指示通り口の固そうな連中を集めたさかい1000人位かな。後、袁逢様の計らいで洛陽の外れに土地を提供してもらったで。仮住まいつう話やからそのことも考慮にいれて作業しているから安心してや」
「そうか・・・・・・。職人の中には私が火縄銃製造に関わった人達もいると思う。真桜と彼らを中心に火縄銃ではなく、この銃の製造をやってくれないか」
私は私のチート能力で作成した銃の設計図を渡しました。
この銃は十三年式村田銃です。
「う―――ん、これは難しそうやな。でも、任しとき! 正宗様、袁逢様への資金の調達はお願いするで」
真桜は笑顔で出て行きました。
この銃の大量生産が叶えば、私は夢の第一歩となります。
後は火薬の材料が手に入り易い地を本拠地にすればいい。
月華が洛陽を立って二週間が立ちました。
私は殺伐とした戦場ではなく、自分の執務室で書類仕事の毎日です。
戦場から届く黄巾賊の討伐の知らせはあまり芳しくないようです。
何進様は日に日に機嫌が悪くなっているのが傍目からもわかります。
私は触らぬ神に祟りなしで彼女とは距離を置いています。
麗羽はそんな彼女を気遣っているようです。
麗羽は出来た嫁ですね。
まだ、結婚はしていませんけど・・・・・・。
変化と言えば華琳が洛陽に戻ってきました。
「早すぎないか?」と、思いましたがこの世界が恋姫なのでなんでもありなのだろうと無理矢理納得しました。
華琳は失業した訳ではなく、騎都尉に任官されて戻ってきました。
黄巾賊の鎮圧のために戻ってきたようです。
どうせ宦官経由でしょうね。
皇甫嵩によって党錮の禁が解禁され、宦官共は不安で堪らないのでしょう。
本当に朝廷はくだらない連中の溜まり場です。
国家危急のときに清流派、濁流派と争っているときではないと思います。
「劉司隷校尉、お客人ですが、いかがしましょうか?」
私の部下が客の来訪を告げました。
「客人は誰だ?」
「はっ!曹騎都尉と配下の方が二名です」
華琳が私に何の用でしょう。
黄巾賊の鎮圧に加わるので私に挨拶しにきたのでしょう。
彼女のことが羨ましい限りです。
「お通ししろ」
「正宗君、お久しぶり。この前はご馳走様。また、機会があればお願いね」
華琳は笑顔で私に挨拶をしました。
機嫌はすこぶる良好のようです。
春蘭も秋蘭もいます。
思い出したくも
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