無印編
第十三話
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なのはちゃんが倒れた翌日、僕とユーノくんは川原にあるサッカー場へと来ていた。
今日は、ジュエルシード探しはさすがに休みだ。そもそも、なのはちゃんには今日一日安静にするようにドクターストップがかかっている。だから、恭也さんにも今日は休みだという伝言を頼んでいる。
さて、このサッカー場だが、テレビにあるようようなスタジアムではない。人工芝なんてものはない上にそもそも芝生ですらないというサッカー場だ。どうやら、今日の試合というのも今度行われる大会前にやる調整代わりの練習試合に過ぎないらしい。
僕とユーノくんは川原のサッカー場に備え付けられたベンチに座りながら翠屋JFCの面々と桜台JFCの面々の練習を見ていた。途中、最近になってようやく使えるようになった念話―――ただし、短距離のみ―――でサッカーのルール説明なんかもしている。一方で、川原の土手の坂になっている部分にはちらほらと翠屋か桜台かは分からないが、シートを敷いた親御さんたちがちらほらを集まってきていた。
もう少しで試合が始まるんじゃないか、というタイミングで現れたのは二人の少女。僕が待ち合わせをしていたアリサちゃんとすずかちゃんだ。
「アリサちゃん、すずかちゃん、おはよう」
僕を見つけたのか、こちらに向かってくる二人に向かって手を振り、歓迎する。
「おはよう、ショウがどうしてもって言うから来てやったわよ」
「もう、アリサちゃんったら。おはよう、ショウくん」
アリサちゃんの機嫌はまだ悪いみたいだ。少しだけ拗ねたような表情をしており、すずかちゃんはそれを窘めようとしていた。それでも、挨拶だけはちゃんと交わすのだから、アリサちゃんの育ちのよさが伺える。
「アリサちゃんもすずかちゃんも来てくれてありがとう。一人で見に来るのは心細かったから有り難いよ」
そう、先輩に頼まれたのがアリサちゃんたちを誘った理由だが、僕がサッカークラブに興味があって試合を見たいが、一人で見に行くには心細いからということにしている。すずかちゃんはすぐに了承してくれたが、アリサちゃんは、クラスメイトの男子と行けばいいじゃないか、といわれ、僕は大人しく見たいからアリサちゃんが良いんだよ、というとシュークリームの件などで了承してくれたのが昨日の話だ。
やれやれ、このシュークリーム代は後で先輩に請求することにしよう。
さて、しかしながら、である。僕は、思わず上から下までアリサちゃんをじろじろと見てしまった。それが、失礼だと思ったのは、つま先から頭まで見て、アリサちゃんと視線が合った後だった。
「な、なによっ!?」
「あ、ごめん、ずいぶん可愛らしい服を着てるな、と思って」
アリサちゃんの洋服は、今まで僕が見たことないものだった。基本的
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