暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night -the last fencer-
第二部
聖杯戦争、始動
幻想天舞(2) 〜交絶する光の涯て〜
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が入り乱れているせいか士郎の魔力を検知できないが、セイバーが存命しているということは士郎も無事だ。
今いるのは校舎東階段。屋上へ出るには校舎中央階段しかない。
上階に凛たちがいるということはキャスターもいる。
最悪の想定は中央階段、もしくは屋上への出入り口付近をキャスターに陣取られている場合。
だがたとえそうだとしても関係ない。オレの役目は今ここで、ライダーを倒すために必要な布石を用意すること。
キャスターを倒すような真似は必要ない。それは凛と士郎の役割だ。
そういう前提を基にオレたちはライダー、キャスターを各個撃破するために動いているんだから。
…………宝具への魔力充填率は5割ほど。後2、3分で、想定魔力量の閾値に到達する。
瞬間、オレは階段を駆け上がる。
10秒とかからずに2階へ。そこから3階への階段途中には竜牙兵が目測で四体。
宝剣を振りかざす。
一番手前の竜牙兵が剣を振り始めるのを見てから剣を合わせにいったはずだが、鍔迫り合いにでもなるかと思った初撃は不可思議な加速を得て竜牙兵を両断する。
これが神速の加護というものか。
今のは概念そのものというより、宝剣の加護による単純な速度強化によるもの。
これなら複数体の竜牙兵を相手取るに不足はない。返す刃で2体目を寸断し、加速を乗せてそのまま残り二体を薙ぎ払う。
3階階段から少しだけ廊下を覗き見る。
すると校舎内にいる凛たちへの妨害用か、何らかの障壁が張られていた。
あれがキャスター手製の結界類だとすると、破るにはかなり時間がかかる。
凛と士郎が交戦しているのは4階。
恐らくそこにまで障壁はないだろうが、その代わりにキャスターと大量の竜牙兵が待ち構えているだろう。
障壁をちまちま解除するよりはそっちを全力突破する方が早い。
障壁に手間取って竜牙兵に囲まれてはさすがにたまったものではない。
このまま4階まで昇り、廊下を走り抜けて中央階段を目指す。
3階から4階への階段途中、目測十一体の竜牙兵。
階下に比べて竜牙兵の密度が濃い。廊下にもこれ以上の竜牙兵が犇めいているはず。
高低差の優位は敵側に取られているが、逆に単調な攻撃行動しか取れない竜牙兵の一撃はこの高低差を利用すれば容易に避けられる。
一体ずつ確実に処理しながら、廊下を突破するには宝剣だけでは心許ないと判断し、宝具への充填とは別に回転させておいた魔力を使用する。
「
Called a blast of lightning with the elements
(
五大元素を持ちて一条の光を結ぶ
)
」
詠唱開始。
過度の使用に魔術回路が悲鳴をあげるが、そんなものは忘却した。
熱に
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