第1章 ニルヴァーナ編
ニルヴァーナの秘密
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」
「「「「?」」」」
「ニルヴァーナ・・・それは光と闇を入れ替える魔法だ・・・。」
「光と・・・」
「闇を・・・」
「「入れ替える!!?」」
「やっぱり・・・僕も知ってはいた。ただ、その性質上は誰にも言えなかった。」
「どうして?」
「この魔法は意識してしまうと危険なんだ。」
「そう。だから一夜さんもレンもイヴも知らない、
僕だけがマスターから聞かされている。」
「俺もニルヴァーナの事は、マスターから聞いた。
もっとも、それは最終段階になったらだし、それ以上の事は知らない。」
「取りあえず、まず封印が解かれると黒い光が上がる。まさにあの光だ。」
ヒビキさんは黒い柱の光を見てそう言った。
「黒い光は手始めに光と闇の狭間ににいる者を逆の属性にする。」
「強烈な負の感情を持っちまうと光の者は闇に落ちる。」
俺はそう言った。
「じゃあ、コージ君がウェンディをああ言ったのも・・・。」
「そういう事だ。」
「“自責の念”は負の感情だからね。
コージ君が何とかしていなかったら、
ウェンディちゃんは闇に落ちていたのかもしれない。」
「落ちたかもしれないんじゃない・・・落ちそうになったんだ・・・。
俺は闇の滅竜魔導士、闇の魔法だけじゃない、
その人の感情が危ないと感じる事もできる。」
「すごいな・・・!」
「それはそれでいいけど・・・」
「どうしたミント?」
「私・・・意味がわからないんだけど・・・。」
「オイラも。」
「おいおい。」
「あんた達バカでしょ。つまり、ニルヴァーナの封印が解かれた時、
正義と悪とで心が動いている者が性格変わっちゃうって事でしょ。」
「その通りだ。だから話せれなかったんだ。」
「それは僕も同じだ。
人間は物事の善悪を意識し始めると思いもよらない負の感情を生む。」
「それがニルヴァーナによってジャッジされてしまうんだ。」
「・・・そのニルヴァーナが完全に起動したら、
あたし達みんな悪人になっちゃうの?」
「まぁ、そうなるね。」
「でもさ・・・それって逆に闇ギルドの奴等は
いい人になっちゃうってことでしょ?」
「それもなる。」
「ただ、ニルヴァーナの恐ろしさはどれを意図的にコントロールできる点なんだ。」
「ええ!?」
「そんな!!!」
ヒビキさんの言葉にルーシィさんとミントは驚く。
「例えるなら、あるギルドに対してニルヴァーナが使われたとしたら・・・。」
「仲間同士の躊躇なしの殺し合い・・・。」
「他のギルドとの何の理由もない戦争。」
「そんな事が簡単に起こせる。」
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