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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic4 聖火…願いを炎に託して
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を装着、手形を操作したディザードライバーにふれ体制を整える。
『グッドチョイス!キック・ストライク!レディゴー!!』
「これで、フィナーレです!」
魔法陣が足元に展開し、右足に魔力が満たされるのを確認すると、低空をすべる様に走り魔力を帯びたキックを放つ。
すでにグズグズにくずれて原型のないグランオーキッドに真っ向から命中し、無言のまま爆発四散し反対側に着地した。
「…ふう。」
『エリカちゃん、お疲れさま。』
それから数分後。
蘭は、ゆっくりと目を開いて辺りを見回した。
そこには、すでに変身を解除したエリカと片桐…そして夫の圭太が彼女の目覚めを待っていた。
「圭太…さん…?」
「蘭、よかった…本当によかった。」
「圭太さん!」
二人は互いに手を取り合い、涙を流してよろこび合った。
その光景を見てエリカももらい泣きし、片桐も感動のあまり男泣きする。
「よかった、助ける事ができて…あ、涙が…。」
「くっ、うぅぅぅ…。」
その後、蘭は自力で立ち上がるとエリカと片桐に謝罪とお礼の言葉をのべ、圭太も続けて二人に礼をのべる。
「魔法使いさん、この度は迷惑をおかけして申し訳ございません。本当にありがとうございました。」
「魔法使いさん、刑事さん、本体にありがとうございます。」
「いえ、こちらこそ。何か困った事がありましたら、またどうぞ。」
「お二人さん、いつまでも仲良くな。」
そして、残されたプラントマン達はエリカのディスペルにより一体を残して大地に戻り、その一体は蘭達の後をついて帰路についた。
その頃、屋上で一部始終を見ていたベルフェゴールは興味深そうに二人を見つめ…そしてボソリとつぶやいてその場を後にした。
「ふむ…なかなかやりますな、現代の竜の魔法使いは。それにしてもあの男、まさかとは思いますが…20年前、私の脅威として現れた『奴』なのでは?」
ベルフェゴールの言う『奴』とは片桐の事なのか?また、20年前に何が起こったのか?
全ては謎のまま、この日は暮れていった…。
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