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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic4 聖火…願いを炎に託して
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「ひょっとしたら、僕の声に蘭が応えてくれるかもしれないんです!」
「出来るか?」
「僕にまかせて下さい。」
「そうか…よし、やってみよう。ただし無茶はするなよ!」
「はい!」

片桐は圭太の言葉を信じ、パトカーの荷台から拡声器を取り出し圭太に手渡した。
圭太は、ありったけの声を出してグランオーキッドに訴える。

『蘭、聞こえるかー!僕だ、圭太だよ!』



一方、DZナイトはグランオーキッドの放つ無数のつたに苦戦していた。グランオーキッドの半分やけくそな反撃に手を焼いており、リングの変更ができなかったからである。
しかも、ブレイズを使えば暴走するのは目に見えているため、うかつには使えず最悪の展開であった。
と、そこへ。

『蘭、聞こえるかー!僕だ、圭太だよ!』
「圭太さん!?」

圭太が拡声器を使い、グランオーキッドに捕らわれている蘭に呼びかけているのが目についた。

『そんな奴に負けないで!後少しで魔法使いさんが助けてくれるから、あきらめないで!』
『ふん、人間風情に私の呪縛が解けるはずが…。』

すると、圭太の声が届いたのだろうか、仮面の下からかすかに声が聞こえてきた。
少しずつだが意識が回復してきているらしい。

「……ぅぅ。」
「蘭さん、後一息です…がんばって下さい!」
『な…しまった、意識が戻りだした!』

ディザードの声も加わって蘭の意識は徐々に戻りつつあり、グランオーキッドにも焦りの色が見え始めている。
だが、その時。

ピカアァァァァァ…。

彼女のリングホルダーにあるブレイズリングが輝きはじめ、真紅からオレンジに変わっていた。
ブレイズリングが圭太の真心により荒ぶる力を打ち消し、聖なる火の力を得たのである。

「リングが…変わった…?」
『エリカちゃん、ブレイズリングが圭太さんの願いによって性質を変えたんだ。火の力が使用可能なら新スタイルが問題なく使えるはず、やってみよう!』
「えぇ、使ってみる価値はありますね。」

ディザードはディザードライバーを操作し、左手に新たなリング…ルークリングを装着した後、思いを込めて手形にふれた。

「お願い、力を貸して!」
『ルーク・プリーズ!…ルークルーク、ウォール・アンド・パワー!!』

ディザードの真下に赤い色の魔法陣が浮かび、それが上がっていくとディザードが全く新しい姿へと変わっていく。
真紅に彩られた厚めの装甲に黄金のフレーム、ナイトスタイルとはちがう左右に羽根の装飾がついた真紅のマスク、そして他のスタイルとは違う点…左肩に二の腕をも包む巨大な肩アーマーが装備され、リングの装着を邪魔しないサイ
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