五話
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して迎え入れそして私の真名を授けるわ。以後華琳と呼びなさい。我が覇業の為に大いにその才を振るいなさい」
「はっ!ありがたき幸せです華琳さま」
「しばらくは如水の下で働き文官として務めよ、戦陣においては我が帷幕に参与せよ」
「承知いたしました、如水殿の働きを間近で見知り、その上で必ずや華琳さまのお役に立って見せましょう」
桂花が下がっていくと、再び二人だけになった
「どう思う、桂花の事」
「私も見方を誤っていた。自らの非を素直に詫びれる者とは思わなかったのでな」
「そう、平時は文官として、あなたの手助けをさせるわ、これで少しはあなたの負担も減るでしょうし」
「了解したが、私に部隊指揮だけをさせてくれないのか」
如水が軽口を言うと
「有能な者を捨て置くほど私は寛容ではないのあなたは以後も軍師として帷幕に加わってもらうわ」
そういって華琳はその申し入れを断った
「あなたももう休みなさい、いずれ休む間のない戦乱が来る。その時までに万全を期さなければならない。私は決して敗者になどなる気はないの、その為にも今は力が必要。休める時に休んでおきなさい」
華琳が去って行くのを見届けた如水は、一人微かに笑った
「曹孟徳。乱世の奸雄として生き、大陸に覇を唱えたが、劉備、孫権にその覇道を妨げられついに天下を取る事が出来なかった。…いいだろう。この私が再び天下をかの者取らせてやろう」
そういって、決意を新たにした。
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