無印編
第十一話 中
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まあ、全部の場所があっさりと分かるって言うなら、こんなに苦労はしてないよね。暴走前にジュエルシードを全部集めることができるはずだし。
「じゃあ、次にあのジュエルシードの思念体っていうのは、昨夜と同じ連中が出てくるの?」
もし、すべてが同じ姿形をしているなら、対処法は実に簡単になってくる。ゲームの必勝法と同じだ。同じロジックを使ってくる奴なら、こちらも必勝用の同じロジックを繰り返せば良い。ゲームなら面白みの欠片もないだろうが、これは現実だ。面白い面白くないで対処するのは間違いだ。
できれば、そうであって欲しいと願ったのだが、無残にもその願いは退けられた。
「たぶん、その可能性は低いよ」
ユーノくんの話だと、昨夜のあれは、ジュエルシードが大気中の魔力素を吸って励起状態になったものらしい。だが、ジュエルシードの本来の使い方であれば、生物が何かを願った時点で発動するため、その発動させた生物が歪む可能性が高いようだ。
しかも、生物が発動させた場合、思念体よりも肉体的にも強くなるらしい。あの思念体でもアスファルトを軽く抉る力があったのに。
「ジュエルシードの暴走体に対して物理攻撃は効くの?」
「いや、基本的には効かないと思う。ただ、生物に取り付いて、その生物を強化した形なら効くかも。でも、最終的には魔法で封印する必要がある」
「なるほどね。それじゃ、最後に……魔法について教えていいのはどのレベルまで?」
「……できれば、ショウやなのはぐらいまでにして欲しい」
なんでも管理外世界に魔法のことを教えるのは法律違反らしい。もっとも、僕たちのような場合は例外当たるらしいが、積極的に教えるのはダメらしい。
「了解。僕からは大体これぐらいだけど……なのはちゃんは?」
一応、聞いてみるがやはり首を左右に振るだけだった。
質問がないときというのは、話をまったく理解できなかったか、すべてを理解してしまったかの二通りがあるのだが、僕にはなのはちゃんがどちらに属するのか分からなかった。ただ、後で理解して質問してもまったく問題ないわけだから、今は話を進めようと思う。
「さて、それじゃ、これから僕たちが取れる方針としては三つぐらいかな?」
僕は右手を上げて三本だけ指を立てる。
「まず一つ目、積極的行動として、まだ封印が効いているジュエルシードを探し当てるっていう方針」
指を一本折り曲げて、二本にする。
「二つ目、消極的行動として、ジュエルシードが発動したときだけ対処するっていう方針」
最後にまた指を一本折り曲げて、一本にする。
「三つ目、何もせずに時空管理局が来るまで待つ」
それぞれにメリット、デメリットがある。
一つ目の方法は、メリットとし
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