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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第76話 ユーリ救出戦
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たは私達の今の名前を知っているのですか?」

「ええ、星。それにあそこにいるのがライ」
「………正解」

少し警戒しながらライが言う。

「それよりも………何故私を起動したのですか?」

「我等は貴様を助ける為に起動させた」

「私達は別の世界であなたを助けました」
「そして今度はあなたの番」

アミタとキリエがヴァリアント・ザッパーを構え、言う。

「それは無理です。例え違う世界で成功したとしても私は無理です」

「何でですか?あなたは大きい私だけど私と同じ筈です」

「違います、小さい私。もう遅いんです………」

そう言うと大きいユーリの目の前に1冊の魔道書が現れた。

「完成してしまったんです。私の無限連環機構と闇の書が蓄えたデータを併せ持った、更なる闇を産む闇の書、『宵の書』が………」

「宵の書………?」

浮いている宵の書を持ち、高々と上げると、星逹がいる空中の一部が闇で覆われる。

「何よこれ!?」
「どうなってるんだ!?」

その広さは後方で援護をするつもりだった加奈とアギトも巻き込む位だ。

「これであなた逹は逃げられない。この宵の書がある限り、全ての物を蒐集し尽くします。例え違う世界だとしても………」

「何だと!?」

「先ずはあなた逹マテリアルを回収するとします。しかも何故か小さいマテリアルの子も居るみたいですし、更に力を増せる筈です………さあ、元の場所に帰って来なさい」

そう言った大人ユーリは背中に漆黒の翼を広げ、宵の書を側に浮かせ、戦闘体勢に入った。

「皆さん、来ますよ!!」

星の掛け声と共にそこにいる皆が戦闘体勢に入った………








「くそっ、どうなっているんだ!?」

大人のユーリがいきなり魔導書を出したと思ったら、いきなり飛んでいる空中に星達を包み込むように広がっていった。

「スカさん!!」

「くっ、ウーノ、クアットロ、そっちはどうだい!?」

「駄目ですドクター!」

「こっちも駄目ですわ!」

闇の影響で戦闘の様子が分からない。
展開したディスプレイにも灰色のノイズが走っている。

「くそ………一体中ではどうなってるんだ!?」

俺は不安を抱きながら広がっている闇を睨んだ………









「我を取り巻く6つの星よ、万物を阻む光の盾となれ!バリアブル・ヘキサ!」

加奈の魔法により、全員に白い幕の様なものが包み込んだ。

「これは………?」

「薄いバリアーみたいなものよ。気休めかもしれないけど………」

「いいえ、助かります」

星が加奈にお礼を言ってルシフェリオンを大人ユーリに向ける。

「パイロシューター!
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