第76話 ユーリ救出戦
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決意で満ち満ちている。
「桐谷、みんなを頼むぞ」
「いきなり責任の重い事を………まあ怪我人のお前の代わりにやれるだけやってみるさ」
そう言って俺の背中を思いっきり叩いてきた。
その後ろ姿は悔しいがかっこよかった。
「キリエとアミタも無理はするなよ。お前逹にはやらなくちゃいけないことがあるんだからな」
「ありがとうございます。だけど引き受けたからには全力でやらせてもらいます」
「まあ私はお姉ちゃん程では無いけど、アンタの分も頑張るつもりよ」
「二人共、本当にありがとう………」
2人に頭を下げると2人は恥ずかしいのかそっぽを向いた。
同じ行動をする所から見ても姉妹だなって思う。
「零治、アタシは?」
「アギトは出来れば俺と一緒に居て欲しい」
「嫌だぞ、アタシだって戦える」
「いざとなったらユニゾンで………」
「零治は今回戦闘無しだ!!」
耳元で怒鳴られ耳がキーンとなった。
「分かった。だけど後方援護な。無理はするなよ………」
「ああ、ありがとう!!」
そう言ってアギトは星逹の所へ向かう。
「さて、これでやれることは全部やった………」
後はみんな次第だ。
見ているだけというのは辛いけど。いざとなったら………
「ラグナル、分かってるな………」
しかし声をかけたが、反応が無い。
おかしいと思って指を見てみると、いつものラグナルの指輪が普通の銀の指輪に変わっていた。
「何で!?いつの間に!?」
慌ててポケット中をまさぐってみるが、ラグナルはどこにも無い。
「一体どこに………」
ふと顔を上げるとアギトがニヤリとこっちを見ていた。
………手には俺の相棒、ラグナルを持って。
「アイツ………!!」
「零治はアタシ逹を信じて見てろってことだー!!」
やられたな………
「で、どうするんだ零治?」
いつの間にか隣に来ていたフェリアが俺に話かける。
「………黙ってアイツらを信じる事にするよ」
「それが良い。今お前が行っても足手纏いになるだけだからな」
フェリアはズバッと言うな………
「それに桐谷もいるし、心配することは無い………」
確かに桐谷がいるしな。
そう言えば………
「フェリアって桐谷と結構一緒に居るよな?」
「そうか?まあ妹逹の事が気になったりすると桐谷に話を聞きに行くからな………」
そう言う事を聞きたかった訳じゃ無いんだけど………
「まあいっか」
そう呟いて、空を見た。
「じゃあ始めようか」
スカさんの準備が完了して、とうとう戦闘が始まろうとしていた。
ディスプレイを展開して、スカさ
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