第76話 ユーリ救出戦
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、もの凄い悲鳴が響く。
上空に集束していた魔力も消え去った。
「これで………終わりだ!!」
そして桐谷はまっぷたつに宵の書を斬り裂いた。
「あああああああああああ!!!!」
大きな悲鳴は次第にユーリの声に近くなり、完全にユーリの声になった。そして身長もここにいるユーリと同じになると、ユーリの体から黒い霧みたい物が上に上がっていった。
「ユーリ!!」
夜美が落ちていくユーリを捕まえる。
「………夜美?」
「ああ、やっと捕まえたぞ。馬鹿者」
そう言って夜美はユーリを大事そうに抱きしめた。
暫くすると霧も完全に晴れ、さっきの景色に戻る。
「みんなー!!」
声のする方を向くと、闇の残滓と戦っていたチビッ子マテリアルとフローリアン姉妹がこっちに向かってきていた。
「どうなったの?」
「無事、ユーリを救出したぞ」
抱いているユーリをみんなに見せる夜美。
「うわぁ………僕達のユーリと瓜二つだね!!」
「当たり前だ馬鹿者。我等だって小さいだけで同じではないか!」
「ううん、星だけ何だか赤いよ」
「まさかそんな事は………ってなんと!?」
ディアが見た星は髪が薄く赤みがかっていて、バリアジャケットも赤めの色になっていた。
「ユニゾンしたんですよ、ディア」
『驚きすぎだぞ、お・う・さ・ま』
「やかましいチビ助が!!」
『誰がちびだ!!』
「こら、アギトとディア!喧嘩は………」
「待って、皆!!まだ高魔力反応が………」
アミタが指さした方向を見ると、黒い霧がドンドン集まり、大きくなっていく。
「コウナッタラキサマラモミチズレダ………」
霧が晴れて現れたのは闇の書の最終決戦の時に暴れた防衛プログラムに似た巨大な生物が現れた。
しかしあの時よりも大きく、そしてさらにおぞましい。
「あれは!?」
「闇の書の残滓が集束して出来た化け物………」
「あんなにおぞましいものが………」
「しかしあんなものどうすれば………」
「皆、ドクターから連絡があった。一旦地上に降りるぞ」
トーレに言われて、皆は一旦零治逹の所へ向かった。
ついた皆は加奈の治療を受けながらスカリエッティの話を聞いていた。
「ドクター話とは何ですか?」
「あれの消滅させる方法だよ。どうやらあの化け物はいくら攻撃しても瞬間修復してしまうみたいでね。今、急いで即効性の分解プログラムを作成した。これをあの怪物の核に打ち込めば後は自然に消えていくはずだ」
今もフェリアのナイフでの攻撃やディエチの砲撃を与えているが、直ぐに修復してしまい、ダメージが無い。
「だけど核はどこに
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