第75話 帰還して………
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たの?文化祭まで後3日なのよ!!いいからき・な・さ・い!!』
「拒否権無しかよ………」
文面からかなり頭に来てるのが分かる。
「おっ、こんどは桐谷か」
桐谷………
『ムリ』
「ふ・ざ・け・ん・な!!」
携帯に叫んだので、みんなびっくりして一斉に俺を見た。
「あっ、すいません………」
少し気まずくなりながらもスカさんから来たメールを見る。
『何を手伝えばいいんだい?』
流石はスカさん。
前の2人とは違うな。
ってか………
「アリサ以外には電話の方が良かったんじゃないか?」
流石に夜に電話は迷惑と考えて、メールにしたけど、スカさんなんかは徹夜が基本だし、桐谷もまだ寝てないだろうし………
まあアリサには流石に迷惑だよな。
「となれば先ずは桐谷に電話しないとな………」
俺は桐谷に電話をかけた………
「ったく………」
俺は携帯をしまい、飲みかけのコーヒーに口をつけた。
「ウェンディ!!ゲーム代われ!!」
「いやっス!!今度こそ勝てる気がするっス!」
「えー!?今度は私って言ってたじゃない!」
「セイン、姉ならこういう時は妹に譲るものっスよ」
「いや、敢えてここは私に………」
「「「黙れニート!!」」」
「がはっ!?」
俺のデバイスレミエルが吐血したように倒れる。
まああながち間違えでもないからフォローもしないけど………
「桐谷様、コーヒーのおかわりどうですか?」
「ありがとう、エタナド」
エタナドに再びコーヒーを入れてもらう。
しかしいい加減寝かせるかアイツら………
そんな時、電話がなった。
「加奈、電話出てくれ」
「了解。ふぁ………」
あくびをしながら電話に出る加奈。
「はい、加藤ですけど………って何だ兄さんか。何で家電に?えっ桐谷?分かった」
電話は零治か………
ってことは結構真面目な話だったのか?
「はい。兄さん、何だか大事な話っぽいよ」
「ああ」
俺は受話器を受け取り、電話に出た。
「どうした?何だか真面目な話みたいだから出たんだが………」
『実は………』
「お前も無茶をするな………」
『だってほっとけないだろ。あっちの世界だからって星逹なんだぜ』
零治の話の内容は平行世界の話だった。アイツはよくもまあトラブルに巻き込まれるな………
しかも他人の為に死にかけて、そんで大怪我で無茶をして、俺に頼ってきてる。
コイツはいつまで経ってもお節介で後先考えないで行動する………
だけどお前のそういう所が俺は羨ましかったりする。
俺がお前の立場だったら
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