幼年期編
第4章
学園都市の日常
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ているのは授業時間が最高に退屈だ。この一言に尽きるかもしれない。
「おーい、みこと」
「あ、おかえり当麻」
放課後、当麻と美琴の待ち合わせ場所はもっぱら学校の図書室だ。もちろんと言うべきか他の人間はいたためしがない。
「いや、お帰りはおかしくねーか?」
「いいのいいの、気分なんだから」
「そんなもんか…まぁ、みことの顔見ると帰ってきたって感じはするけどさ」
「じゃ、いいじゃない」
そんなやり取りをした後、二人は図書室を出て学校を後にする。
二人はまずは学校からそんなに離れていない寮に向かった。とりあえず荷物を置くためである。
寮はほとんどアパートの様な造りでもちろんキッチンもある、アパートと違うところがあるとすれば基本的に家具がすべて小学生に合わせて高さが低く設計されていることだろう。
ちなみに土日なんかはどちらかの部屋で一緒に寝るのが出会ったころからの通例だ。
平日は当麻が寝る前まではずっと美琴の部屋にいるので実質いっしょに暮らしているのとかわらないのだが、二人にその自覚はない。
「みこと、買い物いくぞ〜」
「はいはい、アンタは少し落ち着きなさい。お店は逃げないから」
「でも遅くなると、みことといる時間がへるだろ?」
「…アンタってホント無自覚な旗男よね」
「いや、なんでおれはため息をつかれたんでせうか??」
美琴は部屋に入ってきた当麻のそんなセリフにため息を吐く。
美琴から言わせると『世界が違ってもアイツはアイツだ』というところだろうか?
具体的に言うと当麻は学園都市に来て数カ月しか経っていないこの時点でフラグ(未遂含む)を(美琴が知る限りで)10近く立てたのだ。美琴としてはため息もつきたくなるだろう。ともあれ今は夕飯の買い物である。美琴は頭に疑問符を浮かべる鈍感少年になんでもないと返すと財布を持った。
「当麻、いこっ!」
「おう!」
「ね、アンタは今日は何が食べたい?」
「ん、からあげがいいかな」
「からあげかぁ、とりあえず千切りキャベツを添えて…あとはほうれん草の胡麻和えにお味噌汁にご飯ってとこかな?」
当麻のリクエストを聞き美琴は献立を考えると、買わないといけないものを頭の中でリストアップしていく。
余談だが美琴の質問に当麻がなんでもいいなど答えようものなら美琴のお仕置きが行われる。
美琴は当麻が言うのは(美琴の料理は)何でもおいしいという意味だというのはわかってるのだが、作る当人とすると何でもいいは一番困るのでこうしているのだ。
「さて、
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