幼年期編
第3章
半年後…そして
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二人の意思を確認したあと通わせようという話になった。
もちろん二人とも当麻くんがいるから、美琴ちゃんがいるから、1人で送り出すより安心だ、という思いがあったのだろうが。
ちなみに詩菜に言わせると当麻は美琴がいればどこでも大丈夫だとのことだ。
で、二人の意思を確認したところ美琴が行きたいといい、当麻がじゃあ俺もといったことで二人の学園都市行きが決定したのである。
あと最近になってもう一つ変化があった。
美琴と当麻が遊ぶ際、それに加わる人間が二人ほど増えたのだ。
喫茶佐天のマスターあけみさんの長女とその弟である。名前を涙子と浩平といった。
年は美琴のひとつ下とふたつ下で年が近いことから美鈴が二人と引き合わせたのである。
初めてあったときに名前を聞いて美琴は(表情には微塵も出さなかったが)とても驚いた。
さすがに佐天さんの実家が自分のうちの近くにあろうとは…という感じである。
と、そんなこともあったが涙子と浩平は二人によく懐いた。特に涙子は美琴に、浩平は当麻にべったりだ。
そして今日も二人が出会った公園には4人の姿があった。
「にーたん、かくれんぼしよーよ」
「コウはそれがいいのか?みこととるーもそれでいいか?」
「問題ないわよ」
「おっけーです」
舌足らずに当麻をにーたんと呼ぶのは浩平だ。
いまは当麻の体に抱きついて見上げるような形になっている。当麻は浩平の頭をひと撫ですると美琴と涙子に確認をとった。
基本的に面倒見がいい年下二人は当麻を介した浩平の意見を聞き入れることにしたらしく反論はなかった。
「よしじゃあ鬼を決めるぞ。みこと、るー」
「はーい、とうまにぃ」
「…やるだけ無駄だと思うのは私だけかな?」
「はいそこうるさいです、みことさん。かみじょーさんだって時にはかつこともあるんでございましてよ」
「はいはいわかってますって」
ちなみに当麻のじゃんけんでの勝率は0割0分3厘といったところだろうか?要は0.3%である。
そしてその0.3%が起きた後には何らかの不幸に見舞われる、不幸体質の面目躍如といったところだろう。
「ことねぇもとうまにぃもはやくしようよ〜」
「っと、ごめんね涙子。ほら当麻ちゃっちゃか決めちゃいましょう」
「おう、そうだな。じゃ、せーの」
「「「さいしょはグー、じゃんけんポン!!!」」」
「いや、わかってましたけどねー」
そしてじゃんけんの後にそう呟く、当麻の姿が目撃されたとかされなかったとか。
ちなみにその後、5回ほどかくれんぼを
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